バックギア

町並みと夕日

 前に進むことが正しいだなんて誰が決めたのか。
 前方しか進む道がないだけではないか。
 時間の流れに逆らうすべを持たない私たちにとって、前進のみがたった一つの方法であり、抵抗ともいうべきものだ。
 前進することは最善の策でなく、次善の策でしかない。進みさえすれば何とかなるというわけでもない。
 進まなければいけないということは、今ここでは駄目だということを意味している。
 我々の希望は、もしかすると後ろへ進むためのバックギアを手に入れることなのかもしれない。
 

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