10年後も変わっていなくて安心した吉良の金蓮寺弥陀堂 - 現身日和 【うつせみびより】

10年後も変わっていなくて安心した吉良の金蓮寺弥陀堂

金蓮寺弥陀堂

 愛知県西尾市にある金蓮寺(こんれんじ/地図)を訪ねたのは去年2018年4月の初めだった。
 西尾市の金蓮寺なんていうとピンと来ない。吉良町の金蓮寺だ(2011年に幡豆郡吉良町は西尾市に編入された)。
 この寺を初めて訪れたのは2007年の10月だった。そのときのことはブログにも紹介した。
 愛知県第三の国宝、金蓮寺弥陀堂は吉良の田舎にあっけらかんと建つ
 今回は10年以上ぶりの再訪ということになった。
 懐かしいというか、あまり変わった様子は見られなかったのだけど、平成27年(2015年)から屋根の葺き替えをしていたというから、前回からはその点で変わっていた。ただ、葺き替えから3年経っているということである程度古びていて言われなければ気づかなかった。
 相変わらず開けっぴろげで無防備だ。目の前の建物が国宝とは思えない。

 寺の歴史などについては前回ある程度詳しく書いたので、それ以上付け足すことはない。
 この寺のメインはなんといっても国宝に指定されている弥陀堂で、鎌倉時代中期のものとされている。現存する木造建築では愛知県最古のものという。
 決して大きくて立派なものではないけれど、鎌倉時代の建築特有の様式美を備えている。



金蓮寺弥陀堂正面

 まだ桜が残っていて弥陀堂に彩りを添えた。



金蓮寺弥陀道内部

 前回と違っていたのは、弥陀堂の扉が開いていて中の阿弥陀仏を見ることができたことだ。前回は夕方で閉まっていたのかもしれない。
 堂内の見学は200円を自主的に賽銭箱に入れるシステムとなっている。これも国宝らしからぬ態度で、性善説っていいなと思わせる。
 撮影禁止なんてケチなことも言わない。
 中央の阿弥陀如来坐像は鎌倉時代の作とされているも、愛知県指定有形文化財で、国の重要文化財には指定されていない。
 脇侍の観音菩薩立像と勢至菩薩立像は鎌倉様式を模した江戸期の作と考えられている。
 ただ、台座は創建時のものということで、もともと阿弥陀三尊像として祀られていたようだ。



金蓮寺本堂

 こちらが本堂。
 金蓮寺の山号は青龍山で、もともと真言宗だったものを足利尊氏の時代に曹洞宗に改宗したとされている。
 本尊は不動明王像となっている。



金蓮寺不動明王石仏




金蓮寺もうひとつの堂




金蓮寺の白虎?

 白い猫、ではないはず。



金蓮寺木の床




金蓮寺境内の石仏




金蓮寺説明書き

 説明書き右下のモノクロ写真は昭和28年に撮られた弥陀堂だ。この頃は屋根が瓦葺きになっていたことが分かる。
 解体して建て直すときに元の桧皮葺に戻した。

 10年後にまた行ってもあまり変わってなさそうだけど、その変わらなさを確かめるためにまた10年後くらいに訪ねてみたい。
 拝観料を取ったり、堂内撮影禁止とかになっていないといいけど。

【アクセス】
 ・名鉄西尾線「吉良吉田駅」から徒歩約35分
 ・無料駐車場 あり
 ・拝観時間 終日(9時-17時?)

 西尾市観光webサイト

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