
西区浄心南の樫ノ木龍神(地図)が6月いっぱいで閉鎖になることを教えていただき、その前にもう一度参拝しておこうと行ってみたら、すでに撤去作業の真っ最中だった。訪れたのは27日で、23日で閉鎖になってしまったようだった。
少し前に初めて訪れて、いい神社だと気に入っていたので残念だ。この空間だけが異世界のように生命力に満ちていて、花木もよく育っていて、狭いながらも龍神さんにとって居心地がいいだろうと思っていた。
歴史などについては神社サイトの樫ノ木龍神のページに書いた。
入り口に案内の用紙があって読んでみたところ、龍神を社に移して移転したとある。その移転先が小牧の株式会社天蔵になっている。ここは不要品の回収業者で、神社の関係とは思えない。しかも突然小牧へ引っ越しというのも解せない。
神社のすぐ南にカメラ屋さんがあったのでご主人に話を伺ったところ、所有者が神社と家を畳んで引っ越すことになり、社は近くの上宿山神社に移すらしいと教えていただいた。
上宿山神社(地図)なら400メートルほどしか離れてないし、名古屋城築城以前からある古い神社なので安心だ。
上宿山神社のページ。
山神社と龍神の相性がどうかというのもちょっと思ったのだけど、龍神さんのすみかが失われるようなことにならなくてよかった。完全な廃社となると、この地区全体にも何らかの影響を及ぼしかねない。老舗の「しら河」なども大丈夫かと心配になる。
それにしても、あの神社の空間が失われてしまうのは惜しい。長い年月をかけて作り上げた大事な空間も、壊れるときはあっけない。
今後もこんなふうに神社は失われていくものなのだとあらためて思った。
ところで、たまたま話を伺ったカメラのブラック堂さん(webサイト)が実に渋いお店だった。フィルムカメラが山ほどあり、中古販売、レンタル、修理など、現像など幅広くやられている。
国産だけでなくコンタックスやロシアカメラなども充実していて、クラシックカメラ好きにはたまらないと思う。
最近はデジカメにアダプタをつけてオールドレンズを楽しんでいる人も多い。レンズも相当取りそろえているので、興味のある方はぜひ一度訪れてみてほしい。


【アクセス】
・地下鉄鶴舞線「浄心駅」から徒歩約1分
・駐車場 なし
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