
三重県桑名市の七里の渡し跡(地図)周辺を少し歩きながら撮った。
写っている道が旧東海道だ。

伊勢国一の鳥居。
尾張国熱田の宮宿から船に乗って海路を七里。着いた先が桑名宿で、船を下りた旅人が最初にくぐるのがこの鳥居だ。
ここに初めて鳥居が建てられたのは天明年間(1781-1789年)とされている。
伊勢の内宮の宇治橋の手前に建っている鳥居が式年遷宮で交換されたとき、それまで建っていた鳥居をここに運んできて建て替える。



目の前は揖斐川と長良川の合流点。
すぐ近くに長良川河口堰がある。

住吉神社が川縁の吹きさらしのところに建っている。ここもすごいロケーションだ。
もともとは近くの別の場所にあったものを、2003年(平成15年)に揖斐川右岸堤防を整備した際に現在地に移された。

桑名は古くから船運で栄えた港町で、このあたりは物資運搬の中継地として大いに賑わったそうだ。
伊勢への玄関口でもあり、太一丸の地名がついている。
この太一丸の船人たちによって1715年に建てられたのがこの住吉神社だ。

このあたりは旧東海道の面影を残している。
写っているのがかつての料亭「船津屋」だ。今はイタリアンレストランになっている。

明治42年、泉鏡花は公演旅行のために桑名を訪れ、船津屋に泊まった。そのときの経験を元に書かれたのが『歌行燈』だ。船津屋は作中の舞台である湊屋のモデルとなった。


六華苑は時間が足りずに行けなかった。次に桑名を訪れたときは入りたい。2009年に一度訪れている。
偉かったのは初代清六で六華苑は二代目清六の邸宅
六華苑の和洋合体ぶりは明治の日本そのものを思わせる

【アクセス】
・JR関西本線/近鉄名古屋線「桑名駅」から徒歩約25分
・駐車場 六華苑駐車場が無料(地図)