飛ぶ鳥撮りを趣味として定着させよう会発足でただいま会員募集中 - 現身日和 【うつせみびより】

飛ぶ鳥撮りを趣味として定着させよう会発足でただいま会員募集中

コサギ飛び姿-1

OLYMPUS E-1+Super Takumar 300mm(f4), f5.6, 1/640s(絞り優先)



 飛ぶ鳥をカメラで追って連写すると、大量の手ぶれピンぼけ没写真が生産される。下手なシャッターは数を押しても当たらないものだ。しかもマニュアルフォーカスレンズとなると、当たり確率はお年玉付き年賀ハガキの当選確率よりも低くなる。このときもさんざんシャッターを切りまくったのに、まともだったのはこれを含めて数枚だけだった。いつになったら私は年賀状のお年玉クジで一等が当たるんだろう。郵政民営化までになんとか当てたい。
 それにしてもコサギなんて、ゆっくり直線的に飛ぶ鳥なのにこの調子ということは、私が真の鳥の人ではないということを如実に物語っている。ちょっと安心した(安心するなよ)。

コサギ飛び姿-2

 背景はともかく、これはけっこうまともに撮れている。それでもまだ少しピントが合ってない。飛んでる鳥を普通にバッチリピントで撮ってる人がいるけど、自分で撮ってみて分かるその難しさ。もう少し明るいときに撮るとシャッタースピードが上がって撮りやすくなるのだけど。

 こうして横から見ると、飛んでいる鳥の姿勢がとても美しいことが分かる。背筋をまっすぐ伸ばして、首をすっこめて、足までピンとしてお行儀がいい。羽で空気を掴まえつつ、体はしっかり流線形を作っている。なんでこんな姿勢を空中で保てるのか不思議なくらいだ。
 ひとつには鳥の体は非常に軽いということがある。骨の内側が骨粗鬆症(こつそそうしょう)のようにスカスカのスポンジみたいになっていて、その分筋肉がすごく発達している。人間でいうと、一般人の胸の筋肉が今の20倍くらいという比率の体をしていることになる。骨皮筋右衛門(なつかしい表現だ)のじいさんが、怒ったケンシロウのように服の前がはじけ飛ぶくらいの筋肉を付けたとしてもまだ全然足りない。
 あとは腸を短くして早く消化してフンを体にためないとか、肺の周りに気のうという空気袋をたくさん持っていて、これで体をふくらませているというような工夫もある。すべては空を飛ぶために、余分なものは捨てていった。進化というものは、何か決定的な能力を得るために何かの能力をなくすことという言い方もできるだろう。
 翼は、一枚いちまい分かれていて、それぞれ違う役割をしている。飛ぶのに大事な羽は風切り羽だ。これを動かして調整することで浮いたり進んだりできるようになっている。だから、人間が一枚の大きな翼を作ったとしても、そう簡単に空を飛べるものではないのだ。そもそも、人間の今の体のまま飛ぼうとしたら翼は全長30メートル以上必要ということになるから、実質的に無理だ。いくら折りたたんだといっても、みんなが翼を持っていたら満員電車とか困ってしまう。それじゃあ、新聞も読めない。

 鳥の羽は、空を飛ぶためだけではなく体温を一定に保つ働きもしている。羽毛に覆われていることで外から体を遮断して、体温を維持する。鳥の体温は40-42度くらいと他の動物に比べてかなり高い。こんなに高熱だったら毎日学校を休めてしまう。でも鳥にとってはこれが平熱なので、熱があるとは感じてないはずだ。むしろ基本的に寒さが苦手で、体温が下がってくると羽をふくらませて羽毛の間に空気を入れて体温調節をする。毛が毛羽立っていかにも寒そうにしてる姿を見ることがあるけど、あれは本当に寒がっているのだ。鳥は寒さを感じない鈍感な生き物なんかではない。
 尾羽の付け根の上にある脂腺から脂を出して、クチバシでそこをコチョコチョコチョっとやって羽にこすりつけているところを見ることがある。あれは単なる毛づくろいではなく、ああやって防水加工をしているのだ。水が体に染み込んでくるのを防ぎつつ体温調整にもなっている。
 体温は逆に高すぎてもいけない。44度を超えると心臓に負担がかかって死んでしまう。人間のように汗をかくことができない鳥は、気のうに外気を送って体温を下げる。あと、羽毛が生えてない足からも熱を逃がしている。
 鳥の体温が高いのは、なんといっても飛ぶために大量のエネルギーを必要とするからだ。新陳代謝を早めて、常にエネルギーを作らないと生活できない。いつもハイテンションな鳥さんなのだ。そのためには、体に似合わないほどたくさんの食べ物をとらないといけない。食べないと大きくなれないだけじゃなく飛ぶことさえできなくなる。スズメにしても鳩にしても、いつも地面をつついてるのは食い意地が張ってるわけじゃなく生きるためにしなければならない行動なのだ。鳥の仕事は飛ぶことだけじゃない。

コサギとコガモたち

 コサギさんの群れに混ぜてもらってるのか、コサギのテリトリーにコサギさんたちが勝手に入ってきてるのか。それでもエサが違うから、もめることはない。
 コサギも一日中狩りをしている。これだけ大きな体を維持するためには、小魚を2、3匹でいいというわけにはいかない。こんな川にそんなに魚がいるんだろかと思うけど、生きていけてるということは食べ物があるのだろう。昔はよくテレビに出てたのに最近すっかり見かけなくなってたまに見かけると、この人どうやって食べてるんだろうと疑問に思うのと同じような思いをコサギに抱く。
 エサは、ドジョウ、フナ、ウグイ、カエル、ザリガニなどというのだけど、ドジョウなんて今どきいないぞ。子供の頃田舎で見て以来、名古屋の郊外でもドジョウはもういないだろう。それとも、いるんだろうか。
 じっとして魚が通るのを待つだけでなく、歩きながら水中の足をブルブルっとふるわせて(パドリング)驚いた水中生物を獲るなんてこともする。

 コサギは基本的に留鳥で、一年中日本にいて、日本で子育てをする。ただ、北の方にいるやつは寒くなると南の方に少しだけ移動するから、漂鳥(ひょうちょう)とも言えるかもしれない。
 世界では、ユーラシア大陸からアフリカ、オーストラリアまで広く分布している。
 一般的にシラサギという言い方をする中で、コサギが名前の通り一番小さい。60センチくらいで、カラスより一回り大きい感じだ。その他、チュウサギ(68センチくらい)とダイサギ(90センチくらい)がいる。
 ダイサギとチュウサギは遠目で見ると似てるのでちょっと区別が難しい。コサギを見分けるのは簡単で、足先を見ればいい。黄色い足をしていればコサギだ。チュウサギとダイサギは黒い足をしている。
 その他のサギとしては、アマサギ、ゴイサギ、ヘラサギ、アオサギ、ミゾゴイ、ササゴイ、ヨシゴイ、カラシラサギ、クロサギなどがいる。本家はコウノトリだ。
 ちょっとした雑学として覚えておきたいのは、白サギというのは金品を人からだまし取るサギで、赤サギは結婚詐欺などで異性をだますことで、青サギは会社や不動産などをだます知能犯のことをいう。更に、詐欺師をだます黒サギもいるよ、アミーゴ、セニョリータ。

 飛ぶ鳥撮りは難しいけど楽しいから、ぜひやってみてくださいとおすすめしたい。釣りと同じくらい趣味としても成り立つほどだ。あなたの趣味はなんですかと問われたら、飛んでる鳥を撮ることですとお見合いの席で答えて欲しい。それは素敵な趣味ですね、と言ってくれる女の人なら結婚してもまず間違いないでしょう。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの趣味をお持ちですね、なんて答えてくれた日には何が何でも結婚すべきだろう。そんなふうに気の利いたことを言ってくれる心の優しい人は、美人よりもずっと希少価値が高い。
 週末は望遠レンズを抱えて川や池や森へと繰り出そう。大容量メモリをカバンに入れて。現地では人目も気にせずシャッターを切って切って切りまくるのだ。飛び鳥を追いかけて西東。飛んでイスタンブール。その晩は、カシャカシャカシャカシャというシャッター音が夢にまで出てきて、いい夢が見られるに違いない。指に心地よい疲れを感じながら。
 趣味としての飛ぶ鳥撮りをいつか日本でもメジャーなスポーツとして定着させようではないですか。目指せカバディ。追いつけ追い越せセパタクロー。
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コメント
非公開コメント

後半はオオタさんもハイテンションでしたw

「鳥のように飛びたい・・」なんてよく言われたりしますけど
実はとんでもない話で、鳥の方は、飛ぶしかなくて実際はヘトヘトなんでしょうね。
実際に同じ距離で消費するエネルギーを換算すると走るより、飛ぶ方が一番効率が悪いとかどうとか。

2007-01-26 13:06 | from ビアンキ

飛ばなくてもいいのなら

★ビアンキさん

 鳥たちも、もしかしたら、あー今日も飛ばなくちゃいけねえのか、今日は飛びたくねぇえなぁ、なんて思う日があるのかもしれないですね。月曜日の朝の人間のように。
 鳥だって、飛ばずにすめばそっちを選ぶのかもしれない。天敵さえいなければ。空を捨てて海を選んだペンギンのように。
 人間も飛べる種族と飛べない種族がいたら面白いですね。意外と飛べる派の方が不自由なんじゃないかな。

2007-01-26 21:51 | from オオタ | Edit

郵政民営化までなら時間がないかとw

実は小生、ガキのころ、家の近くの養鶏場が台風で破壊され
我が家の駐車場に一面鶏が・・・

しかも夕暮れ、窓を開けてみていた俺に、いっせいに振り向いた鶏の目は・・・・光っていた


この光景以降、大の鳥キライになりました

ああトラウマスイッチ(byケロロ軍曹)

だもんで、いままでのオオタさんの鳥写真に、私のコメントは一切ないはずです(笑)
よって、残念ながら会員はご辞退させていただきます(笑)

2007-01-28 20:22 | from ただとき

いい隠し球

★ただときさん

 こんにちは。
 お年玉年賀ハガキ、いいもの当たったことありますか?
 私はふるさと小包とかいうやつが一回当たっただけで。
 あんなもの1等はないんじゃないのかと思ってたら、親戚が当たったことがあってびっくりしたのでした。もう10年も15年も前のことだけど、あのときはテレビか何かだったかな。
 郵政民営化になったら、もっと豪華賞品になるのかな?

 それにしてもただときさん、いいネタ隠し持ってたんですね。
 私は養鶏所が近くにある高校に通ってたんですよ。もしあれが全部逃げ出したらと思うと、それはそれは恐ろしくもあり楽しくもある光景だ。
 ただときさんの場合は、子供の頃だったから恐怖感が使ったんでしょうね。
 でも、ここで告白してしまって楽になったことでしょう。これからはどんどん鳥ネタい食いついてください(笑)。
 そして、鳥が苦手なのを克服したあかつきには、飛ぶ鳥撮ろう会に入会してくださいね。

2007-01-30 02:26 | from オオタ | Edit

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