
中川区小塚町にある若宮八幡社(地図)。
ここはかつての小塚村にある若宮社だった。「塚」村の若宮といえば、恨みを抱いたか不慮の死を遂げた人間を祀ったのが始まりではないかと推測するのだけど実際はどうだったのだろう。
そのあたりについては神社サイトの小塚町若宮八幡社のページに書いた。
この神社はピンクの拝殿が印象に残る神社だった。なんであれ、特徴がないよりもあった方が覚えておきやすいからありがたい。

たまにピンクの社殿を見るのだけど、ここはひときわかわいくてポップだ。
21世紀の神社はこれくらい個性的であってもいいのかもしれない。
宮司さんの趣味か、氏子さんたちの希望だったのか。


覆殿の中の本殿は伝統的なスタイルの木造で、屋根は茅葺じゃないかと思う。暗くてよく見えなかった。

本殿横にタブノキがある。中川区の保存樹第1号となったのがこの木だ。
高さ18メートルで、これほど大きなタブノキは名古屋市内では珍しい。


大塚村ではなく小塚村ということは、小さな墓地だったのか、もしくはひとつの塚から生まれた村名だっただろうか。その塚に埋められた人物が若宮で祀られたという可能性もある。
桜の木の下には、という話があるけど、タブノキの下には誰かがいるのかもしれない。
【アクセス】
・あおなみ線「荒子駅」から徒歩約6分
・駐車場 なし