
中川区中郷にある雨宮社(地図)。
別のところにあった風宮社を移しているので、雨と風の神を祀る神社となっている。この組み合わせは名古屋では唯一ではないかと思う。
雨と風は少なすぎても多すぎても困る。台風などが来ればあっけなく作物は駄目になってしまうから、雨と風の神に祈る思いは切実だったはずだ。
ただ、どうしてこの村が雨の神と風の神を祀る神社を建てたのかは分からない。ここは特別変わった土地というわけではない。海からさほど遠くない低地ということはあるにしても、古くから荘園があったところだ。
あるいは、雨の神と風の神でなければならない事情でもあったのだろうか。
雨宮では高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、風宮では志那都比古神(しなつひこのかみ)を祭神としている。
詳しくは神社サイトの雨宮社のページで。




本社は雨宮社なのだけど、風宮社の方に強く惹かれた。本社の隣のやや奥まったところにあり、そこだけ濃密な空気が満ちている。はっきりと境界線があるみたいに空気の質感が違う。
風宮の神の気が強い。たぶんそれは気のせいではない。



風宮社の前にいるとき、強い風が吹いて雨が落ちてきた。空気がざわついていた。
ここはもう一度訪れなければいけないような気がした。
晴れた日に訪ねたらまた違った印象を受けるかもしれない。
【アクセス】
・地下鉄東山線「高畑駅」から徒歩約19分
・駐車場 なし
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