
中川区長須賀にある八幡社は変わっている(地図)。
あまりにもオープンな境内と、それとは裏腹なあまりにも閉じられている社殿との対比に驚かされる。
祭神がやけに多かったり、飛地境内社の社号標だけが建っていたりといった不思議もあるのだけど、その外観のインパクトの強さに他のことはどうでもよくなってしまうくらいだ。
歴史などについては神社サイトの長須賀八幡社のページで。


この潔いまでの晒され感。拝殿の向こうにこんなにも広い空が広がっている神社はなかなかない。
ほぼ囲もうという意志がなく、鎮守の杜という概念はここには存在しない。
境内の土の部分に雑草が生えて、なんだか芝生みたいになっている。それもまた神社らしくない印象を与える一因となっている。

斎宮社の社号標だけはあって社がないので思わず周囲を探してしまった。飛地境内社になっていてここにはないということが何も説明されていないから、事情を知らずに訪れた人は戸惑う。
それと、社殿を横から見て分かるだろうか。とにかく板張りで全面をきっちりふさいでいて、隙間といったものがない。前も横も後ろもこんなふうになっていて、中は一切見えない。拝殿と本殿は連結されていてその間にも隙間はない。
いろいろ神社を見てきたけど、こんな様式の社殿は初めて見た。他のどことも似ていないオリジナリティがある。

木の苗木が数本、植えられている。これが大きくなるにはまだ数十年かかるだろう。


一風変わった神社として記憶に残った。
一見の価値があると思う。
【アクセス】
・JR関西本線「春田駅」から徒歩約28分
・近鉄名古屋線「伏屋駅」から徒歩約12分
・駐車場 なし
記事タイトルとURLをコピーする