
中村区八社にある八所社を訪ねた(地図)。
八社の地名は、この八所社から来ているという。
入り口の社号標や地図では八社大明神となっている。神社庁の登録名は八所社だ。
明神は神仏習合の名残なのだろうけど、神仏習合していたときにどんな神を祀っていたのかが分からなくなってしまっている。現在の祭神が天神七代(てんじんしちだい)という漠然としたものとなっているのもその表れといえる。
八というのは具体的な数字かもしれないし、多いという意味かもしれない。八柱の明神を祀っていたのか、そうではないのか。
ヤマトタケルも合祀されていることと、八所明神は昭和区の御器所八幡もそう称していたことから、熱田神宮との関係も考えられる。
あとは神社サイトの八所社のページで。

中村区の神社をめぐっていると既視感に襲われることがある。こんな感じの神社がどこかにあったよなと思う。
なんと表現したらいいのか、住宅地の中にある空き地の中に神社を置いたみたいな感じとでもいおうか。境内が境内らしくない。
神社はたとえ鳥居や社殿がなくなっても神社の跡地と分かるはずだけど、ここなどは鳥居と社殿がなくなったら、もうそこは空き地でしかない。ひとつには、全体を玉垣で囲っていないということもありそうだ。でも、もっと根本的な空気の問題ともいえる。



本殿を建物で覆っているのもどこかで見た。それがどこだったか思い出せないのは、ひとつひとつの神社の印象が弱いというのもあるかもしれない。
あるいは、私が一日でたくさん回りすぎているせいか。


なんかよく分からないけど不思議な神社だったなという印象を持ってこの場を後にすることになった。
【アクセス】
・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約33分
・駐車場 なし
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