
中村区にも素盞男神社(地図)があったと思ったら、もともと千種区の内山にあったものを、昭和8年に中村に移したものだった。東区、千種区に集まっているスサノオ神社のひとつということだ。
かつてこの場所には中村遊廓があり、神社はその北西角に鎮座することになった。その後、中村遊廓の戦前、戦中、戦後を見守り続けることになる。
中村区の中ではなんとなく異質の神社という気がしたのは、必ずしも気のせいではなかったと、後から納得することになった。
この神社は酉の市があることで知られている。名古屋で他に酉の市があるのは大須の七寺くらいなので、名古屋の酉の市好きなら知らない人はいないというくらい有名なのかもしれない。
その他のことは、神社サイトの素盞男神社のページで。








酉の市が始まったのは戦後の昭和24年のことなので、歴史は浅い。
ただ、戦後、遊廓が廃止になり、寂れていく街に少しでも賑わいを取り戻そうと始まったことなので、そういう部分も含めて考えると年月だけでは語れない。
名古屋では酉の市が少ないことを意識してのことだったのであれば目の付け所がよかった。
大鳥神社は拝殿の奥にあって、直接行くことができない。酉の市のときはどこかが開いて中まで行けるようになるのだろうか。
酉の市は毎年11月に行われている。
【アクセス】
・地下鉄東山線「中村日赤駅」から徒歩約6分
・駐車場 あり(無料)