
名古屋市南区の北西、熱田の宮の渡し跡から少し南へいったところにある紀左衛門神社(地図)。
紀左衛門という人が祀られた神社だろうと思ったら違った。紀左衛門という人が開発した新田に建てられた神社で、紀左衛門新田の守り神というべき神社だった。
新田開発が始まったのが江戸時代中期の1754年で、遠浅の海をせき止めて干拓地にして、長い時間をかけて田んぼにしていった。完成したのは40年後の 1794年のことだった。
もともとアマテラスを祀る神明社で、昭和37年、新幹線の開通に伴って現在地に移された。神社のすぐ南を新幹線が走り抜けていく。
紀左衛門神社と名前を変えたの昭和37年のことだ。
ここも昭和20年の名古屋空襲で被害を受け、社殿を失っている。
詳しいことは神社サイトの紀左衛門神社のページで。

訪れたときは桜の散り際の西日が差す時間帯で、境内はいい雰囲気だった。光の感じが印象に残った。


拝殿も本殿もコンクリート造なのだけど、安っぽくなくて高級感がある。コンクリート造のお手本になるような社殿だ。



境内社の天満社。
平成5年(1993年)に神社創設200年を記念して建てられた。

稲荷社の鳥居の天井が落ちていて、なんだか不思議な光景となっている。桜の花びらが舞い散っていた。

稲荷社。
昭和37年(1962年)に伏見稲荷から勧請して建てられた。
【アクセス】
・名鉄常滑線「豊田本町駅」から徒歩約10分
・駐車場 なし
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