
名古屋市緑区にある鳴海八幡宮(地図)は、成海神社の別宮とされることがある。公式にそううたっているわけではないようなので、決めつけてしまうのはやや問題かもしれない。
成海神社との関係性を含めて、ここもなかなか理解するのが難しい神社だ。創建のいきさつなども分かっていることは少ない。祭神についても、八幡社なのにどうしてニニギやタマヨリヒメやツクヨミを祀っているのか分からない。
そのあたりについては神社サイトの鳴海八幡宮のページに書いたので、興味ある方はご覧ください。
訪れたのはまだ桜が残る時期だった。落下盛んで花びらが光を受けてちらちら舞い散る姿が美しかった。今頃はすっかり新緑になっているだろうから、訪れるタイミングが違っていたら印象もまた違うものになっていただろう。
なかなか気持ちのいい神社だった。八幡らしさも感じられたのだけど、それだけではないようにも思った。境内社の顔ぶれがけっこう変わっていて、普通の八幡社の枠には収まらない。大胆に言い切ってしまうと、ここは八幡社として創建された神社ではないと思う。途中のどこかで八幡社になっただけで、やはり成海神社の別宮だったのではないだろうか。少し女性っぽさを感じたのは、桜のせいも少しあっただろうか。


社殿がコンクリート造だったとしても、古い神社ではないということではない。ただ、やはり説得力にやや欠ける。
名古屋城天守ではないけど、古い歴史のある神社は木造での再建をお願いしたい。

稚日女尊(ワカヒルメ)を祀る香良洲神社。この神社は名古屋市内の他の場所で見た覚えがない。
機織りの女神で、小屋で機を織っていたらスサノオが暴れまくって命を落とすことになった。アマテラスが天の岩戸に隠れることになった要因のひとつともなった事件だ。
香良洲神社は三重県津市に本社というべき神社がある。


鳴海稲荷。

天満社。


【アクセス】
・名鉄名古屋本線「鳴海駅」から徒歩約20分
・JR東海道本線「大高駅」から徒歩約12分
・駐車場 あり(無料)
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