
名古屋市南区に楠(クスノキ)の巨木があることを知ったのは去年だったかおととしだったか。ぜひ見てみたいと思いつつ、自転車で行くには遠すぎるということでなかなかチャンスがなかった。
今回、南区の神社巡りをする中でようやくその機会がやってきて、念願叶って会うことができた。
なるほど、これは見事なものだ。迫力があるというだけでなく、なんかこう、キラキラしたものがこの空間を満たしている。大きく手を広げたような枝振りも美しい。
村上社という小さな神社の中にそれはある(地図)。いつ誰がここに村上天皇を祀ったのかは分からない。楠の前だったのか後だったのか。とにかく主役はこの楠に間違いなく、村上天皇を祀っているということもあまり知られていないかもしれない。
桜台高校の東、住宅街の中にあって、やや見つけづらかった。それにしても、よくこんな場所にこれだけの大木が残ったものだ。
高さは約20メートル、幹周りは10メートルを超える。大きさでは熱田神宮の三本の方が上らしいのだけど、インパクトでいうとこちらの方が上だった。
巨木を見にいくシリーズは、奥琵琶湖の余呉菅山寺の大ケヤキ、中区松原の大楠に続いて第三段ということになるだろうか。これはちょっとシリーズ化したい。
余呉の菅山寺に大ケヤキを訪ねる
中区松原にクスノキさんは残った
村上社についてのくわしいことは、神社サイトの村上社のページで。

根本近くの幹周りの太さが迫力につながっている。
写真ではそれは伝わりきらない。

訪れた季節がよかった。晩春の光を浴びた新緑が美しい。

木の周りをぐるぐる回ってあちこちから撮る。

鳥居もあって、神社としての体裁は整っている。

【アクセス】
・地下鉄桜通線「鶴里駅」から徒歩約6分
・駐車場 なし
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