
名古屋市南区の神社めぐり。
今回紹介するのは、桜駅にほど近い桜神明社(地図)。
地図上では駅から直接行けそうな感じなのだけど、行ってみると民家の庭に入っていったので、西から回り込まないといけないのだと思う。あのまま突っ込んでいくと北入り口から入れるのだろうか。
桜の地名の由来は、花の桜ではなく、狭い谷といった意味の「さく」と「くら」から来ているというのが有力な説となっている。作良とも書く。
桜駅というのは全国にたくさんありそうなのだけど、実際は名古屋市南区の名鉄名古屋本線・桜駅と、三重県四日市市の桜駅の二つしかない。ちょっと意外だ。
三重県の桜駅は、近鉄湯の山線の駅で、大正2年(1913年)に桜村駅として開業して、戦後の昭和29年(1954年)に桜駅に改称している。
この桜神明社、なんでもないありきたりの神明社かと思わせて、意外と奥深いというか根深いものがある。そのあたりについては神社サイトの桜神明社のページで。

お世話をしている人はいるはずで、境内も荒れた感じはないのだけど、なんとなく放置されているような印象を受ける。
ここの神様はちょっと複雑なことになっているから、ちょくちょく顔を出してご機嫌を取っておいた方がいいような気がするけどどうだろう。

神明造の拝殿はなかなか立派だ。

本殿は古墳の上に乗っている。
古墳の上の神社は白山社が多いのだけど、神明社もある。
誰かいつ古墳の上に神社を建てることを思いついたのだろう。


拝殿横にいた黒猫。
ひとりでごろごろ転がっていたところへ私が来たので驚かせてしまった。
猫がいる神社はいい神社、というのが私の中にある勝手な法則だ。

写真で見ると木々に覆われて静かそうに見えるかもしれないけど、ほぼ境内の中といっていいほどすぐ横に線路が通っていて、踏切が神社近くにあるからけっこう騒々しい。

現地で受ける印象と、その神社について調べて分かったことが一致する場合もあるし、しないこともある。ここはなんかざわざわしてるなという印象で、合祀のいきさつを知ってなるほどそういうことだったのかと納得した部分がある。
ただ、撮った写真をあらためて見てみると、実際に自分が感じた印象とはまた違っている。写真では明るくて落ち着いた雰囲気に感じられる。
自分の印象というのはあまり当てにならないものだと思う。
【アクセス】
・名鉄名古屋本線「桜駅」から徒歩約4分
・駐車場 なし
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