
名古屋市南区にある富部神社(地図)を訪れたのは、まだ桜が残る頃だった。
私としては珍しく午前中の参拝で、何人かの氏子さんらしき人たちが境内を掃除していた。そういう人たちの支えで神社は成り立っている部分がある。
江戸期の雰囲気を今に残す、なかなかいい神社だ。本殿が重要文化財だからというだけでなく、変な言い方だけど江戸時代が似合う神社とでも言おうか。
それだけに、看板の多さや拝殿前の赤いバケツなどが残念に感じられた。写真を撮る身としては、そういうところが気になる。こういった部分はちょっとした気配りで目立たないようにできるものだから、もうひと工夫あってもいいと思った。小さなことをちゃんとやると、それは参拝者にも伝わるもので、印象もずいぶん違ってくる。
創建にまつわる歴史などについては、神社サイトの富部神社のページで。


独立した拝殿はなく、祭文殿が拝殿を兼ねている。
江戸初期に建てられた本殿は国の重要文化財に指定されている。
祭文殿と回廊に視界を遮られて本殿がほとんど見えないのは残念だ。隙間から覗いたら思った以上にこぢんまりしていた。

八王子社、三十番神社、稲荷社、金毘羅社などの境内社がある。




朝の光で撮った写真は、夕方の光で撮ったものとは全然違う。明るくてクリアー感が強い。夕方の暖かい光が好きなのだけど、神社と朝の光の相性も悪くない。
【アクセス】
・名鉄名古屋本線「桜駅」から徒歩約8分
・JR東海道本線「笠寺駅」から徒歩約25分
・駐車場 南鳥居前スペース
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