
名古屋市北区中杉にある神明社・八幡社合殿(地図)。
カッコして杉ノ宮とある。近隣の人は杉ノ宮神社と呼んだりもしているようだ。
名古屋城(地図)から見て東北約1.8キロ。西を通っている旧木曾街道から少し中に入ったところにある。もともとあった神明社は1630年に尾張藩士によって建てられたというけど、その頃はまだここらあたりは屋敷も少ない城下の外れだったんじゃないだろうか。
八幡社はここから300メートルほど西、現在の清水小学校(地図)がある場所に鎮座していた。こちらの方が少し古く、1552年に創建されたという。
八幡社を神明社に移して合祀したのは明治39年(1906年)のことだった。
北区は空襲で社殿を焼失している神社が多いのだけど、ここにはそういう話は伝わっていないようだから、大きな被害を免れたのだろうか。
周囲はすっかり住宅地として開発され、神社は鎮守の森も失い、やや晒され感の強い境内となっている。
中杉、大杉、杉栄の地名は残るも、杉林などはまったく姿を消してしまった。かつてはここらの森で天狗が暴れ回っていたという伝説がある。こんな時代のこんな街中では、天狗のすみかなどあろうはずもない。
神明社なのにクニノトコタチを祀っているのはどうしてだろうなどいったことは、神社サイトの神明社・八幡社合殿のページで。





境内社は、金比羅社、津島社、熊野社、大日社、愛宕社、秋葉社。


【アクセス】
・名鉄瀬戸線「清水駅」から徒歩約12分
・地下鉄名城線「志賀本通駅」から徒歩約14分
・駐車場 なし
記事タイトルとURLをコピーする