
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO
岩屋堂でダイモンジソウを初めて撮ったのは2009年のことだった。そのときはちらっとしか撮ることができず、もう一度ちゃんと撮りたいと思いつつ月日が流れていた。今年はちょうどいいタイミングで行ける日があったので久々に行ってみることにした。咲いているかどうかは現地に行ってみるまで分からない。時期的に早かったのか遅かったのか、あまりいい状態の花がなかったのだけど、無事再会を果たすことができたのはよかった。瀬戸大滝へ向かう途中の鳥原川沿いの岩場にへばりつくようにひっそりと咲いている。
よく似た花にユキノシタがある。ダイモンジソウ(大文字草)もユキノシタ科ユキノシタ属だから親類のようなものだろう。ただ、ユキノシタはそこらの溝とかでも咲いているのに対してダイモンジソウはきれいな水の渓流などでしか咲かない。一般的にはあまり見る機会のない野草だ。私も岩屋堂でしか見たことがない。
それにしても撮影者泣かせの花だ。岩場の足場が悪いところに咲いているから三脚を立てることもままならず、それ以前に少しの風にも揺れて被写体ブレを起こすから、手持ちで撮ろうとすると二重のブレに悩まされることになる。岩屋堂の奥は周囲を山に囲まれていて日が暮れるのも早く、午後には早々に薄暗くなってしまうのも難しくさせる要因だ。今年こそばっちりいいのを撮ろうと意気込んでいったのに、ほぼ記録写真程度にしか撮れなかった。花の状態のよしあしという運もあって、その点でも今回は恵まれなかった。いいダイモンジソウの写真を撮るにはまだ数年を要すことになりそうだ。
来月の半ばには紅葉も始まって岩屋堂もまた賑わうことになる。この日はライトアップの準備をしていた。もうそんな季節になったのだなとちょっとしんみりした気持ちになってしまった。
ダイモンジソウ以外にこの時期撮るものはあまりない。何もなくても水風景はいつでも撮れる。岩屋堂の水風景は好きだ。ここでしか撮れないものがある。








浄源寺のモミジ落ち葉絨毯が撮りたいから、今年もまた11月の終わりくらいに出向くことになると思う。
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