
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4
東海地方で「おちょぼさん」といえばよく知られた稲荷神社だ。岐阜県海津市にそれはある。
正式名を千代保稲荷神社(ちよぼいなりじんじゃ)という。前から一度行きたいと思いつつ、交通の便が悪いところにあってなかなか行く機会がない。豊川稲荷と比べるとずっと規模は小さいながら、門前町に飲食店などが建ち並び、年間250万人の参拝客がいるというからたいしたものだ(豊川稲荷は最盛期で年間600万人ほどだったとか)。
その千代保稲荷神社の名古屋支社があることを知ったのはわりと最近のことだ。ネットで地図を眺めて神社を探しているときに見つけた(地図での神社探しはよくやっている)。千種区の南のはずれで、名古屋大学の北側だ。東山動植物園の西で、四谷通3交差点から東へ200メートルほどいったところにある。
ほんの小さな神社で、通りからもあまり目立たないから近くをよく通る人でも気づいていないかもしれない。本家おちょぼさんの賑わいからは遠いこぢんまりした神社だ。
創建は昭和27年というから新しい。本家は室町時代(1400年代後半)で、源八幡太郎義家の子孫が祖神を祀ったのが始まりと伝わっている。
一般的にはあまり知られていないであろう名古屋支社も、この地方で商売をやっている人たちにはわりと知られているようで、参拝者も少なくないようだ。私が滞在していた短い間にも、何組もの家族連れや仕事人が入れ替わりやってきていた。
稲荷信仰が庶民に広がったのは江戸時代からだろうけど、昔も今も商売人に一番人気の神様といえる。




格子に名刺を挟んでいくのが流行らしい。

境内には桜の木が植えてある。桜が咲く季節に訪れると華やいでいることだろう。
機会があれば本家のおちょぼさんも訪ねていきたい。
記事タイトルとURLをコピーする