
OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 60mm F2.8 MACRO
「フォトテクニックデジタル 2016年10月号」のノンジャンル部門で「ヒマワリと十字架」が入選。
「フォトテク」のノンジャンルはおととし、去年とよく入っていたのだけど、選者がテラウチマサトさんに代わってからさっぱり入れなくなっていたから、久々の入選となった。清水哲朗さん時代と比べると選ばれる作品の傾向もがらりと変わっていた。個人的にはシミテツさんと相性が良かったから残念ではあるのだけど、テラウチさんもフジコンのフォトブック部門で初めて選んでくれた恩人のひとりなので、テラウチさんのときにも入らないといけないと思っていた。
これは愛知牧場で撮った一枚だ。愛知牧場のそばには南山教会があるのだけど、この十字架は牧場内の小高い丘の上にあるもので、創設者の尾関誠一氏が牧場を作るとき苦労した際にその祈りの場として建てたものだそうだ。
ここ5年くらい毎年十字架を入れた構図で撮っていて、年によっていいときと悪いときがある。ヒマワリの咲き具合や位置関係によって上手くいくときもあればいかないときもある。この一枚は去年の夏に撮ったものだ。今年はあまりよくなかった。

コメントのアドバイスにもう少し青みを加えたらどうだろうというのがあったので、試しにやってみた。テラウチ氏がどんな色味をイメージしていたのかは分からないのだけど、こういう仕上げもありかなと思った。むしろ、もっと極端に青緑色にしてもいいかもしれない。
ただ、どうして私がヒマワリと十字架の組み合わせで撮っているかというと、日本の敗戦と夏の悲しみをイメージしているからというのがある。終戦は8月15日で、空襲にあわなかった町ではヒマワリが咲いていただろうし、十字架は原爆が落とされた長崎を連想させる。そうでなくても、夏の強烈な光にはどこか悲しみの気配のようなものがあって、それが私の中では黄色いイメージなのだ。だからこそ、この写真は黄色でなくてはいけなかった。自分の頭の中にある夏の黄色を出すことが一番重要で、それが完成した写真の色となった。

「CAPA 2016年10月号」のTEKKENフォトコンで「養老といえば」が佳作。
TEKKENは毎月決まったテーマがあって、鉄道専門に撮っているわけではない私としては応募できる月が限られてくる。この月のテーマは駅名標だった。駅名標を狙って撮ることはまずないのだけど、そういえば養老駅のひょうたんがあったなと思い出して応募してみたのだった。
鉄道関係のフォトコンで最大の目標は、TAMRONの鉄道フォトコンに入選することだ。恩義を感じている広田のおやじさんと直ちゃん(矢野直美)に表彰式で会うにはなんとか入選しなければいけないのだけど、5年くらい連続で落ちている。あのフォトコンは必ずしも鉄ちゃんだけのものではないから私でもチャンスはあると思うのだけど、いまだに入れずにいる。ふたりが審査員交代になる前に一度でいいから入りたい。そのためには、もう少し本腰を入れて鉄道撮影をする必要がある。
記事タイトルとURLをコピーする