
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4
最近、空き地が気になってけっこうよく撮っている。空き地というのは建物が建っていなくて使われていない土地を言うのだろうけど、それは人間側から見た概念に過ぎなくて、その土地なり土なり植物なり生きものたちにとってはこれが本来の姿ということになるだろうか。人の手が入らない土は瞬く間に自然に還っていく。
街中のどの場所も、アスファルトやコンクリートで塗り固められてむき出しの土の部分は少ない。私などは人と比べたら森や緑地などを歩いている方だけど、それでも土に触れる機会というのは月に数回といったところだ。
そういうこともあって、空き地の土の部分に心惹かれているような気もするのだけど、空き地を撮りたいという心理はそれだけでもないように思う。街中のわずかなオアシスというと言い過ぎだろうか。
何もない空間に向かってカメラを構えて写真を撮っていると、ときどき奇異の目で見られたり、何を撮ってるんですかと訊ねられることがある。いや、特に、と歯切れ悪く答えるしかないわけだけど、人は普通何もないところを撮ったりはしない。もちろん、何もないところに何か見えてはいけないものが見えているわけではない。空き地を撮る心理を人に説明するのは難しい。
まあ、単純に言ってしまえば、道ばた写真を撮るのが面白いからで、本人はわりと楽しんで撮っているのは間違いない。絶景よりも道ばた写真の方が好きなどというと人に変に思われるから口には出さないけど。










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