
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4
長久手市の岩作(やざこ)にある岩作御嶽神社。
長久手の神社めぐりをしようと地図を見ているときに見つけた神社で、まったく何の予備知識もなく出向いていった。
香流川上流に架かる高根橋が参道入り口となっており、案内の石柱も建っている。橋を渡って細い山道をしばらく進むと神社の入り口にたどり着く。石段下からすでにただならぬ雰囲気が漂っていたのだけど、途中の脇にたくさんの石碑のようなものがあって、これはちょっとと思った。以前行ったことがある日進市の岩崎御嶽山に通じるものがある。
岩崎御嶽山に行ってみる
すべての御嶽神社がそうではないのだけど、ここはなかなかに強烈だった。明治の神仏分離令など素通りしたかのごとく、21世紀の現在、ここまで神と仏が混在した姿を保っている神社はそうはない。江戸期の神社の多くがこんな感じだったのかもしれないと思わせる。
創建は江戸時代後期の1830年だそうだ。岩崎御嶽神社が1860年というから、こちらの方が30年先にできている。
周囲に集落や民家はあるものの、通りからはけっこう入った場所なので、一般の参拝客はごく少ないと思われる。偶然前を通りかかってここの存在を知るということもなさそうだ。境内に心願講という講の教会があって、その関係者たちが訪れるのだろうか。
そのようにやや隔絶されているがゆえに、山岳信仰の霊場としての空気感を色濃くとどめることができたに違いない。ある意味、よそ者お断りという神社といえるかもしれない。











正直、怖かった。
神社というのは一般的に清浄さをよしとする空間で、死を穢れとして嫌う。この神社は、なんというか、霊的なエネルギーが充満しすぎているように感じた。このまま家には帰れないと思って、別の神社に寄ってから帰った。
かなり強い印象を残す神社なのは間違いない。また行きたいかといえばちょっと遠慮したい。
まあでも、勉強になったというか、神仏習合の姿をとどめている神社としては貴重な存在だろうと思う。一見の価値ありとしておく。