小原の四季桜ベストビューポイントは薬師寺前と見た 2006年11月24日(金)

紅葉(Autumn leaves)
小原薬師寺前

OLYMPUS E-1+ZD 14-45mm(f3.5-5.6), f5.0, 1/50s(絞り優先)



 みなさんは、yahoo!のブログ検索というのをご存じだろうか。存じておるという人もいるだろうし、それはなんじゃらほいというとぼけた方もいるだろう。yahoo!のトップページから検索窓に、たとえば近々行こうと思っている紅葉スポットの地名などを打ち込んで、「検索」ボタンではなく、窓の上中央あたりにある「ブログ」をクリックすると、その情報が載っているブログ記事が検索できるというシステムだ。これのどこがいいかというと、新たに更新されたページが上の方に来るという点だ。通常の検索だと人気のあるサイトやヒット数の多いところが上位に来て、最新の情報に辿り着くのに苦労することが多々あるけど、ブログ検索ならほとんどリアルタイムで情報を得ることができる。特に紅葉情報などは当時か前日の様子を写真で確認できるから、これほど確かなものはない。大手のサイトがやっている紅葉情報よりもよほど鮮度が高い。
 そうやってあちこちの紅葉具合を調べている中、ふと小原村のことを思い出した。そして見つけたのがこの角度からの写真だった。うひゅーっと奇声を上げた私は(心の中で)、次の瞬間にはカメラをバッグに入れていた。やるっきゃない! と90年代のようなかけ声と共に、家を飛び出す。いや、その前にトイレに行って、忘れ物がないか確認だ。やるなら今しかねぇ~、やるから今しかねぇ~、とナガブチの歌を歌う田中邦衛のモノマネをしつつ(心の中で)、車に乗り込み発進だ。待っていておくれよ、小原村。豊田市に編入されて小原町になっても私の中では小原村だ。瀬戸を抜け、33号線のくねくね峠道を、山を越え谷を越えぼくらの町にやってきたハットリくんがやって来たの歌のごとくに走り抜け、辿り着いた小原村。ああ、なつかしや、2年ぶり。でも、景観が変わっている様子もなくて安心した。

 写真の場所は、薬師寺前。たいていの人は小原支所あたりを見て回ると思うのだけど、実はこっちの方が写真としては絵になるところが多い。2回の小原行きであちこち回って、ここがベストビューポイントと決定した。黙ってここへ行って、ここで写真を撮るべし、と言いたい。
 小原支所を右手に見つつ通過して、そのまま419号線をキープして北に向かう。けっこう距離はある。2キロか3キロか。車で10分はかからないまでも5分じゃ着かないくらい。3つ目の信号を越えて左側に薬師寺と駐車場がある。しかし、ちょっと待った。この時期、ここに駐車すると500円取られてしまうという海の家状態なので、私としては少し手前の右側にある川沿いのスペースに停めることをおすすめしたい。ちょっとした桜並木があって、そのすぐ前に10台くらい停められるところがある。そこから歩いても5分もかからない。外から写真を撮るだけなら薬師寺に入る必要もない。道路の反対側が撮影ポイントだ。車には気をつけてください。
 真言宗瑠璃光山薬師寺は、地元民に川見の薬師さんと呼ばれて親しまれている古刹で、本堂や彫り物などなかなか味があるので、100段の階段を登ってでも見る価値はある。創建は室町時代だとか。

川沿いの桜並木

 ここの桜は四季桜といって、春と秋の2回咲く。四季のくせに4回じゃないのかよなどといちゃもんを付けてはいけない。一年中「キャッツ」の公演をしてる劇団四季とは違う。
 品種としては、豆桜(マメザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)を掛け合わせたものだと言われている。江戸時代の後期に、藤本玄碩(ふじもとげんせき)という漢方医が名古屋で買ってきて植えた一本の桜が始まりだそうだ。前洞には樹齢100年以上の古木が大事に育てられていて、愛知県の天然記念物となっている。年々本数を増やしていって、現在は地区全体で8,000本となった。普段は何もないひっそりとした小原も、この時期だけは大勢の人で賑わいを見せる。近隣だけではなく、遠くから観光バスで大勢やってくるから驚く。やはり秋に咲く桜は珍しく、紅葉とのコントラストとなると全国でも数ヶ所しか見られない光景なのだろう。
 春に咲くときはもっと華やかにたくさん花を付ける四季桜も、秋は地味目だ。花も小さく、量も少ない。その分、繊細な感じがあって、これはこれでいい。木もソメイヨシノのように大きくならないようで、なんとなく箱庭的な風情がある。エドヒガンは大きくなって長寿なのに、マメザクラの方の遺伝子を受け継いだようだ。秋は開花時期が長く、11月から咲き始め、12月まで咲いている。

 その他の桜スポットとしては、メイン会場となる小原支所をはじめ、「和紙のふるさと」、「北部生活改善センター」、「緑の公園」、「市場城址」、料亭「大福魚苑」などがある。
 市場城跡は、鈴木氏によって室町時代に建てられた城で、戦国時代は徳川家康の支配下にあった。最後は豊臣秀吉の転封命令に従わなかったために、城を取りつぶされて、最後の城主鈴木重愛は追放されてしまったのだった。現在は櫓石垣などが残るのみとなっているものの、戦国好きなら訪れておきたいところだ。
 小原村は、室町時代から和紙の産地として有名なところで、その伝統は今も続いている。「和紙工芸館(和紙展示館は350円)」などもあり、紙すき体験(電話予約して1,000円から2,000円くらい)もできる。
 和紙の原料は「コウゾ」というクワ科の木だ。これを蒸して皮をはいで、水で晒してソーダで煮る。それをよくかき混ぜて、テレビでよく見るような木の板にすくってゆさゆさ揺らして、乾燥させれば出来上がりだ。

四季桜公園

 日が落ちて暗くなったらもう桜は撮れない。特にここは山間なので、日没が街中よりも早い。最後の締めくくりは、前回同様、「四季桜公園」とした。ここは小原のマイナースポットで、カメラを持ってるような人とは会ったことがない。これぞ穴場、と言いたいところなんだけど、行ってみるとがっかりするのでおすすめはできない。申し訳程度に桜とモミジなどが植えられているだけの何もない普通の公園なんで。ただし、夕焼け空が見られる。眼下には小原の町並みと見上げれば夕暮れの空。これがなかなか悪くないのだ。
 場所は小原支所から北に走ってすぐの左側。坂道を上がっていくと駐車場がある。トイレもあるし、人もいないので、ゆっくりトイレに行きたい人はここがいい。

 小原の四季桜と紅葉の組み合わせは、実は私はあまりピンと来てないところがある。確かに秋に咲く桜は珍しいし、紅葉とのコントラストもめったに見られるものではない。にもかかわらず、第一印象が意外と薄かったのだ。ああ、こういうことかと。想像してた以上に違和感がないというか、そんなにびっくりするほどでもないなというのが感想だった。二度目に訪れた今回もそれは変わらなかった。写真に撮ると案外面白くないというのもある。
 ただ、魅力がないかといえばもちろんそんなことはない。ただ、なんというか自分の中で釈然としないのだ。これは見慣れているものに今更驚かないよという感覚に似ている。考えてみると、桜も紅葉も、それぞれ単独では何度も見てるものなのだ。両方とも珍しいものでも何でもない。だから、当たり前と思う私の感覚はきっと間違ってないんじゃないだろうか。たとえばそれは、秋に竹の子を食べても何か違うような気がするのと同じ種類の不調和感なのかもしれない。季節はずれというのは、良くもあり悪くもあるということだろうか。
 もし私に小原町プロデュースを任せてくれるなら(そんな日は来ないけど)、断然モミジとイチョウをたくさん植樹する。四季桜の本数を増やすよりも、むしろもっと町中を真っ赤に染め上げて、桜を脇役にした方が視覚効果として、うわっ、すごいってことになるはずだから。まず赤を前面に出して、桜で二度目の驚きを与え、更に第三の色としてイチョウを配色する。この三色が目に飛び込んできたとき、人はもう圧倒的な色彩に打たれるに違いない。それをやれば必ず全国区になれる。ホントに私にやらせてくれないかな、紅葉プロデュース。こうなったら、小原町の町長選挙に打って出てみるか!?
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コメント
  • ここ!ここ!!
    2006/11/25 12:59
    この間、中日新聞に出ていたの。
    母が新聞を持って『ここに行きたい』って言うものですから、
    検索してみたの。
    豊田なんだよね~
    岡崎からなら近いから行けるでしょ?って思うでしょ?
    豊田は私にとったら鬼門なんです(笑)
    何度言っても道に迷う(><)
    同じ所をグルグル回ってなかなか家に帰れません(笑)
    今だに、豊田スタジアムに一人で行けませんから。

    どうなんでしょう・・・
    わかりやす場所でした?
  • みんな中日新聞
    2006/11/26 04:04
    ★もこさん

     こんにちは。
     小原のこの場所、中日新聞にも載ってましたか。
     って、思い切りローカルな新聞の話で(笑)。
     なんで、愛知県の人間って、みんながみんな当然中日新聞をとってると思うんでしょうね。いや、実際とってるんだけど。(^^;

     あのポイントは、そんなに難しくないですよ。
     419号線をキープすれば、見失うことはないと思う。
     ただ、通過してしまう恐れがあるんで、左側を見続けることを忘れないでくださいね。
     くわしくはここ↓で。
     http://www.kankou-obara.toyota.aichi.jp/shikizakura/top.html

     岡崎からなら一般道でもそんなに遠くないかな。419号に乗りさえすれば。
     高速が近くまで行ってないんで、距離以上に遠く感じるかもしれないけど。
     くれぐれも迷わないように気をつけてくださいね(笑)。
     でも迷いやすいところってホントありますよね。私もドライブではしょちゅう迷ってます。
     この週末が見頃で、来週一杯かな。
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