
名古屋市昭和区にある御器所八幡宮(ごきそまちまんぐう)。
前から一度行こうと思いつつ、なかなか実現しなかったのだけど、ようやく行くことができた。
地下鉄御器所駅からは少し離れていて、最寄り駅は荒畑駅となる。
とても八幡宮らしい神社だと思った。鎌倉の鶴岡八幡宮に雰囲気がちょっと似ている。住宅地に取り残された鎮守の森は、なかなかに居心地のいい空間だった。

すぐ隣には神宮寺がある。
真言宗のお寺で、山号を醫王山(医王山)という。
嵯峨天皇が熱田神宮の近くに鬼門除けとして寺を創建する考えを持っていて、それを皇子の仁明天皇が受け継いで建てたのが最初だった。平安時代前期の850年のことで、そのときは常磐山神護寺といった。
1304年に落雷でお堂などが焼け落ちたため、現在の御器所に移ってきて、名前を醫王山神宮寺とあらためた。
御器所八幡宮の創建も850年くらいだったのではないかという話がある。熱田神宮の鬼門を鎮守ため、仁明天皇が勅願社として建てさせたのだとか。
熱田神宮から見て直線距離で約2.5キロ北東に位置している。



木製の蕃塀(ばんぺい)はあまり多くない。

ホムタワケを祀っているものの、アマテラスなども同じく祀っており、もともとは八所大明神と称していた。八幡宮となったのは江戸時代前期のようだ。
御器所八幡宮が神社としての体裁を整えるのは1441年以降という。御器所城主だった佐久間家勝が御器所村の氏神である八幡大菩薩を勧請して社殿を建てた。
徳川家康も小牧長久手の戦いのとき立ち寄って、戦勝後、社殿の修繕などを命じたという。
明治の神仏分離令や、第二次大戦の空襲による消失などを経て、現在に至っている。
御器所の地名は、かつて熱田神宮の祭祀に使う神器などをここで調達していたことから来ている。
祀られている神は、八幡神(誉田別命)をはじめ、アマテラス関係、春日大社関係、水の神(ミヅハノメ)、山の神(ククリヒメ)と幅広い。摂社として天満宮もある。



結ばれているおみくじの数を見ると人気のある神社ということが分かる。

水の神を祀る白龍社。


天満宮。

猫と出会える神社とは相性がいいと勝手に思っている。
【アクセス】
・地下鉄鶴舞線「荒畑駅」から徒歩約12分。
・無料駐車場 あり
・拝観時間 終日
御器所八幡宮webサイト
記事タイトルとURLをコピーする