
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4 / OLYMPUS 60mm / 9-18mm / 75-300mm
四日市工場夜景撮り、今回は塩浜近接エリアに行ってきた。
雨の工場夜景がどんな感じになるのか知りたくて、あえて雨の日を選んだ。しかし、雨だけならともかく風という強敵にやられ、ほとんどまともに撮れずに終わった。台風が少し離れたところを通過していた日で、しかもここは川沿い、風は5割増しということを計算に入れていなかった。
傘の骨は折れ、半身はずぶ濡れになり、三脚は揺れに揺れて止まらない。とにかく早く帰りたいという気持ちが頭の中の大半を占めていたのでは結果はおぼつかない。
塩浜駅から撮影ポイントの往復の歩きも長く遠く感じられた。
雨はやっぱり写らない。これは本当になんとかしたくてもなんとかならないものだ。フラッシュも使ってみたのだけど、効果は上がらず、相変わらずの課題として残った。頭の中のイメージではもう少し雨を写せると思ったのだけど。

去年、鈴鹿川の南岸から撮ったエリアで、今回は北岸から撮った。
電線が悩ましい。
最初は堤防の上から、その後下に降りて道路から撮った。
四日市で工場の近くまで行けるのは塩浜の鈴鹿川北岸くらいだろう。
堤防や堤防沿いのどこからでも撮れるけど、結局、撮るべきポイントは3ヶ所くらいに絞られる。そういう意味ではやはりここも個性が出しづらいところと言えるかもしれない。私は川を挟んで南から撮る方が好きだ。


鈴鹿川河口。ほぼ伊勢湾と言ってもいい。

塩浜近接エリアでは、ここがメインポイントとなる。
上から撮るか、下から撮るか。画角はどれくらいにするか。
離れて標準で撮るとありきたりだから、やはり近づいて広角の方が印象が強くなる。

雨と戦っているところというより雨にやられているところ。
ボディは防塵防滴でもレンズはそうじゃないので、とにかくレンズを守りたかった。
風さえなければ雨の撮影はそれなりに慣れているのだけど。

結局、雨を写すには間接的な表現しかないのか。
ここでもフラッシュを当てているけど、雨粒はほとんど写っていない。
LEDライトを当てるのも考えていて用意していったものの、片手は三脚に立てたカメラを押さえ、片手は強風で吹き飛ばされそうな傘を守るのに精一杯で、そんな余裕はなかった。口でくわえるべきだったか。
いや、頭に鉢巻きでくくりつけるという手があるのを今思いついた。今度試してみよう。

予定時間より1時間も早くギブアップして帰途についた。
風のない日に再チャレンジしたいけど、こればかりは行ってみないと分からない。ネットの天気予報で2メートルといっても現地ではその通りとは限らない。四日市は気軽にひょいと行くには少し遠い。

苦戦したとはいえ、雨撮影をしてみていろいろ分かったこともあるから、そのへんの収穫はあった。
塩浜エリアの全貌もだいたい掴めたから、次はポイントを絞って撮ることができる。
今年の工場夜景フォトコンは9月28日で締め切られた。今回の工場夜景サミットは、最優秀賞と技能賞の受賞者のみ招待となった。山口の周南市はどんな街なんだろう。
工場夜景本を少し手伝うことになったので、完成したらお知らせしたい。なんか延期続きで本当に出るんだろうかと心配になっている。
四日市の工場夜景撮影ポイントであと行っていないのは、垂坂公園などの西の高台エリアだ。ちょっと離れていて迫力に欠けそうではあるけど、鉄道と歩きで行けない場所ではない。機会があれば出向いてみたい。