トウモロコシで夏の食べ物の食べ納めかと思いきや 2006年9月19日(火) - 現身日和 【うつせみびより】

トウモロコシで夏の食べ物の食べ納めかと思いきや 2006年9月19日(火)

トウモロコシのこの夏食べ納め

Canon EOS 10D+Super Takumar 50mm(f1.4), f2.8, 1/100s(絞り優先)



 この夏は終盤になって夏の食べ物を一通り食べ納めた。スイカにそうめんに冷やし中華、桃もアイスも食べた。何か忘れ物はないかと振り返ったとき、トウモロコシを食べてなかったことに気づく。もう夏と呼ぶには季節が進みすぎてしまったけど、思い出したからには食べておかないと気になる。
 ということで、この夏の食べ物の締めくくりとして、最後にトウモロコシを食べることにした。うん、悪くない。甘くて美味しい。けど、半分で充分だった。私、昔からトウモロコシはあまり好きじゃないのだ。

 世界三大穀物のひとつであるトウモロコシの歴史は古い。米や小麦粉よりもずっと昔から栽培されてきた。原産は南米もしくは中米あたりで、起源は7,000年前とも4,600年ほど前とも言われている。有史以前から栽培されていたのは間違いないようで、マヤ・アステカ文明あたりではすでに主要な農作物となっていたという記録が残っているそうだ。
 ひとつの特徴として、大昔の野生種と現在のものがそれほど大きな違いがないということがある。これほど長い年月に大きく品種改良が進んでない作物というのも珍しいんじゃないだろうか。大昔のアメリカ大陸にタイムトラベルするときはトウモロコシをたくさん持っていくといい。みんなに差し出せばいきなりヤリで襲われるということはないと思う。いや、あんまり持ってると逆に襲われる可能性もあるか。身の危険を感じたときは、遠くに投げて逃げてください。
 アメリカ大陸の特産品ということで、トウモロコシが世界に知られるようになるのは、15世紀に入ってからだ。大航海時代に発見され、まずヨーロッパに伝わり、16世紀になってアジアやアフリカに渡った。
 日本に初めてやってきたのは16世紀のはじめ、ポルトガル人によって持ち込まれた。大規模に栽培されるようになるのは、明治時代の初期に北海道に渡ってからだ。今でもトウモロコシというと北海道というイメージが強い。向こうではトウキビと言うのだろう。
 北海道に限らず、トウモロコシの別名は多い。日本全国で200種類以上の呼び名があるそうだ。うちの三重の田舎ではナンバと言っていた。これは南蛮から転じたものだろう。もともとトウモロコシという自体が、唐(とう)と唐土(もろこし)という中国を意味する言葉から来てるので、南蛮や高麗と呼ばれるのも特殊なことではない。
「キビ」というのは、黍(きび)のことで、これに少し似てるからというところからの連想だろう。
 漢字で書くと玉蜀黍。読めても書くのは難しい。

 トウモロコシを一番作っているところも一番食べているところも、言わずとしれたアメリカだ。アメリカ人は朝にはコーンフレーク、夜は映画やベースボールを観ながらポップコーンを食う。両方とも大して美味しいと思わないけど、アメリカ人は心底美味しいと思って食べてるんだろうか。それとも、習慣性の方が強いんだろうか。
 日本は世界最大のトウモロコシ輸入国だ。え、そんなにトウモロコシなんて食べてないぞと思うだろうけど、大部分が家畜のエサになっている。国内生産なんてのはほんの微々たるものに過ぎない。
 その他のトウモロコシの使い道としては、缶詰にするとか、サラダオイルの原料にするとか、燃料油になったりする。アメリカではトウモロコシ油ストーブがあるそうだ。個人的には、なんとかトウモロコシの油で車が走らないだろうかと思ったりもする。ガソリンに変わる安い燃料を開発して欲しいぞ。
 自宅でトウモロコシ作りにチャレンジしてる人もけっこういるかもしれない。でも家庭ではあまり立派なトウモロコシを作ることができない。それは、トウモロコシは自家受粉せず、他の株の花粉でしか受精しないため、かなり大がかりに栽培する必要があるからだ。トウモロコシは、もいですぐに糖分が逃げていくから、家の庭で作ってもぎたてを食べられればそれが一番なんだけど。

 トウモロコシの思い出は、盆踊りの屋台で買って食べた焼きトウモロコシの香りと味だ。普通に塩でゆでたものの方が好きだなと思いつつ、りんごアメとともに懐かしの食べ物として記憶にしっかり焼き付いている。北海道では焼きトウモロコシにバターをつけて食べるそうだ。夏の北海道で食べたら、きっと思い出の味になるだろう。
 トウモロコシ畑ということでは、映画『フィールド・オブ・ドリームス』が印象に残っている。まだ輝いていた頃のケビン・コスナーにサリンジャー、トウモロコシ畑に作った野球場とシューレス・ジョー。やっぱり、トウモロコシはアメリカがよく似合う。アメリカ・インディアンもみんなトウモロコシを育って大きくなった。
 なにはともあれ、今年もまたトウモロコシを食べることができてよかった。夏の食べ物は、夏という季節に戻ってこなければ食べることができないもので、それを今年も食べられたということは去年から見て一年後まで生き延びたということだ。誕生日と同じくらいめでたい。
 あ、そういえば、かき氷をまだ食べてなかった。しまった。すっかり忘れてた。夏の食べ物の代表選手なのに。まだ暑さが残る9月中になんとか一回は食べておかなくてはなるまい。それをこの夏最後の宿題としよう。
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コメント
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こんばんわ。

とうもろこしって、キビなんですね・・
キビと言えば、キビ団子♪
私は、今日、念願の手づくりキビ団子を食べましたよ♪
素朴な、お味に感激しました。

おや、オオタさん、夏の宿題が、まだ残ってるんですね(笑)
早めに済ませてくださいね~。

2006-09-20 23:34 | from miyu | Edit

キビ団子はたぶん食べたことがない

★miyuさん

 こんにちは。
 キビといえば、miyuさんとしては反射的に吉備を思い出すでしょうね。というより、キビ団子の方が先ですね、きっと(笑)。
 そちらの名物ですもんね。
 私はキビ団子って、たぶん食べたことないです。
 それを手作りしたんですかー。すごい。どこから黍を入手したんだろう。
 黍の粉ともち米を混ぜて、砂糖と水で溶いて蒸せばできるって感じですか?
 ういろうに近いのかも。
 売ってるやつは中に何か入ってたりするんだろうけど、何も入れないと素朴な味になりそうですね。私も作ってみたいけど、黍が手に入らんっ!(笑)
 スーパーで売ってるのかなぁ。

 私の夏の宿題はまだ残ってました。すっかり忘れてた、かき氷。(^^;
 確か、miyuさんは7月早々に食べてましたよね?(笑)
 まだどこかの店でやってるかな。
 ちゃんと済ませたらブログで報告しますのでー。

2006-09-21 02:59 | from オオタ | Edit

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