
春日井市の高蔵寺に、高座山(たかくらやま)という標高194メートルの山がある。ある筋の人たちにとってはわりと有名な山だ。別名を水晶山という。
北エリア一帯は航空自衛隊の高蔵寺分屯基地になっていて、一般人は立ち入れない。自衛隊の訓練所などもあるそうだ。
何のきっかけだったか忘れたのだけど、この山で水晶が採れるということをネットで知った。2年くらい前のことだったろうか。一度行ってみたいと思いつつ、なかなかチャンスがなかった。
この前そのことをふと思い出して、ちょっと行ってみることにした。水晶拾いなんて、小学生のとき一回行ったことがあるだけで、熱烈な鉱物マニアとかではないことはお断りしておきたい。熱い思いと採集道具一式を胸に抱いて出向いたわけではない。完全に手ぶらだった。
場所としてはまず、五社大明神社を目指すと分かりやすい。JR中央線高蔵寺駅の北東500メートルほどのところにある。すぐ東には地名の由来となったお寺の高蔵寺がある。

駅からちょっと歩いただけでもう高台。神社のある場所はすでに高座山の裾野なのかもしれない。
この神社を訪れるのは、今回で3回目になると思う。せっかくなので挨拶していくことにした。

尾張地方特有の神社建築、蕃塀(ばんべい)がここにもある。
不浄除けというのが一般的な説だけど、どうして尾張地方にしかないのかはよく分かっていない。

五社大明神社については以前少し調べたことがある。ネットにはあまり情報がなくてよく分からなかった。
高蔵寺エリアから春日井の神社仏閣巡り開始 ~尾張氏の長文付録付き



さて、ここからが今日の本題。
五社大明神社入り口の鳥居の右手に細い道があるので、まずはそこを入っていく。
民家が数軒あって、少し進むと、なにやら大がかりな工事をしている。
それを左手に見ながら右方向に進むと、上の写真のところに出る。
わりと急な山道だ。この道を3分ほど歩いた先が水晶のポイントということになる。

これがその場所。むき出しの崖になっていて、これ以上は進めないとこのときは思ったのだけど、あとから教えていただいたところによると、採掘ポイントはもう少し先のようだ。


結論から言うと、この日、私はただのひとつも水晶を見つけることはできなかった。
ネットの情報では足下に小さな水晶がごろごろ落ちているとのことだったのに、探せどもさがせども、ひとかけらも落ちていない。老眼で見えなかっただけなのか? 15分ほどであきらめた。
ひょっとすると、水晶は心のきれいな人にしか見えないのかもしれない。あるいは、私自身の水晶に対する熱い思いが決定的に不足していたせいだろうか。
雨が降った翌日に行くと見つけやすいのだとか。
本気で見つけようと思うなら、地面を掘るものとか、軍手くらいは持参していくべきだろう。あと、夏場は蚊が多いのでその対策も必須だ。
ぜひひとつくらいは拾って、このページで紹介したかったのだけど、残念だ。
そんなわけで、興味のある方は一度出向いて行ってみてください。