残り4ヶ月だけど戌年のうちに伊奴神社にいって参拝してきた - 現身日和 【うつせみびより】

残り4ヶ月だけど戌年のうちに伊奴神社にいって参拝してきた

伊奴神社拝殿前


 今年が戌年だということを覚えている人はどれくらいいるだろう。ふいに今年って何年だっけと問いかけられて即答できるのは半分くらいだろうか。覚えていても意識しながら生活している人は少ないだろう。朝目が覚めて、今年は戌年だということを忘れないようにしなくちゃなどと思いながら日々暮らしている人はまずいない。自分が戌年という人を除けば。
 伊奴神社フィーバーから早8ヶ月。一度行っておかなくてはと思いつつ時が流れていた。当たり前だけど今はもう普通の神社に戻っていた。正月三が日は、普段の年の5倍の10万人がこのマイナーな神社に初詣に訪れたという。

 伊奴神社と書いて「いぬじんじゃ」と読む。「いぬ」という字が入っている日本で唯一の神社なんだとか。そんなマスコミの宣伝によって、12年前からにわかに脚光を浴びるようになり、今年は更に大変な賑わいになった。戌年だから伊奴(いぬ)神社というのは無理なこじつけじゃないかと思うかもしれないけど、実はここ、犬を前面に押し出した神社なのだ。狛犬も犬になっている。
 場所は西区稲生町。西区と北区の境、庄内川の南側に位置している。
 元々は、伊奴姫神(いぬひめのかみ)を祀っていたところから神社の名前となったとされている。そして、こんな伝説が残されている。
 かつてこのあたりは稲作が盛んなところだったのだけど、近くを流れる庄内川がたびたび氾濫して困っていた。そこへある日、ひとりの山伏が旅の途中で立ち寄り、泊めてくれたお礼にと御幣(ごへい)を立てお祈りをしてくれたらピタリと洪水が収まった。
 何が書いてあるのが気になって御幣を開けたところ、そこには犬の絵と「犬の王」という文字が書かれていたという。しかしそれは開けてはならないと言われていたものだったため、次の年はまた洪水となってしまった。
 そこで村人は謝ってもう一度山伏に頼んだら、御幣を埋めて社を建てて祀りなさいと言われたのでそうした、というのが伊奴神社の始まりなのだと。

 伊奴姫神は、素盞鳴尊(スサノオ)の子供である大年神(オオトシ)の娘ということで、この三神がこの神社の主祭神となっている。
 伊奴姫神は子授け、安産、夫婦円満、家内安全などの御利益があるとされ、お産が軽い犬にあやかろうと安産祈願に訪れる人も多いという。
 伝説とは別に、実際のところいつ伊奴神社が建てられたかといえば、天武天皇の673年という。この地で収穫された稲を皇室に献上した際に社殿が建てられたことが始まりのようだ。
 平安時代に編さんされた「延喜式神名帳」にも載る式内社だ。
 中に入ってみると、拝殿などはさほど古いものではないものの、鬱蒼と生い茂った古木たちが長い歴史を物語る。御神木となっている白蛇がすんで樹齢800年の椎の木や、天狗がすんでいたという大杉などもある。



稲荷社

 こちらはお稲荷さん。朱色が目にも鮮やかだ。玉主稲荷社で、五穀豊穣、商売繁盛の神様とされる。
 ここを訪れると一気にいろいろな御利益がありそうだ。安産だけでなく、素戔嗚尊や大年神に厄除けなどを祈りつつ、御神木に触って病気祈願に長寿の願い、金運まで願い、名物となっている縦2メートル横3メートルの巨大な犬の絵馬にペットの健康を祈り、ついでに合格祈願までしてしまえる。七五三詣でや車のお祓いもしてくれるし、名古屋場所のときに訪れると、元横綱旭富士の安治川部屋が境内で相撲の稽古をしてるのを見ることもできる。
 中でもやはり犬の神社ということで、犬連れの参拝者が多いようだ。しかし、看板の注意書きには「犬や猫の散歩は禁止」と書かれている。狛犬が社殿を守っているということは、この神社に限って犬は神の使いということではないのか。
 ま、普通に犬を連れて入ってきてる人もいるし、巨大絵馬の前に犬を坐らせて記念撮影をしたりもしているから、参拝者はお目こぼしということだろうか。
 猫は散歩させないと思うけど。

 戌年は12年後にしかやってこないし、行けるものなら今年中に行っておくのが吉だと思う。
 犬の絵が描かれたグッズや犬の足形などの珍しいお守りなども売ってる。名古屋近辺の愛犬家の方はぜひ一度訪れてみてください。
 
【アクセス】
 ・地下鉄鶴舞線「庄内通駅」から徒歩約18分
 ・無料駐車場 あり
 ・拝観時間 終日

 伊奴神社webサイト
 
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コメント
非公開コメント

こんな神社があるんですね。私、戌年です〔笑〕

2006-09-01 18:22 | from kattyan

12年は待てない

★kattyanさん

 こんにちは。
 イヌ神社、そうなんですよ、名古屋にあるんですよ。
 kattyanさん、戌年だったんですかー。もっと早く紹介しろって?(笑)
 残り少なくなってきた今年だけど、機会があったらぜひ訪れてみてくださいね。何しろ、次は12年後ですから。(^^;

2006-09-02 03:23 | from オオタ | Edit

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