
OLYMPUS E-M5 + Panasonic LEICA 25mm F1.4
前からちょっと気になっていた七尾天神にやっと行くことができた。2月後半のことだ。
案内の看板だけは表通りから見えていた。場所は、東区の明和高校の右斜め上といえば名古屋の人は分かるだろうか。名古屋城の天守から見ると、ちょうど真東に1キロくらいのところに位置している。
名古屋で天満宮といえば、上野天満宮、山田天満宮、桜天神がよく知られている。受験の合格祈願としてはお馴染みの神社だ。
それに比べると七尾天神の知名度は低い。
創建は戦国時代前期の1510年前後だそうだ。
関ヶ原以降、家康の九男、義直が名古屋城主になると、ここの拝殿を造営したという記録が残っている。
尾張藩筆頭家老で犬山城主の成瀬家が七尾天神を祈祷所にしていたらしい。
成瀬家といえば、現在明和高校が建っている土地は、成瀬家の中屋敷があった場所だ。

案内の通りに進んで発見したその神社は、住宅街の中にこそっと入り込むように建つ、こぢんまりしたものだった。かつてはもっと広い境内を有していたはずだけど、ずいぶん縮小してしまったものだ。


七尾天神の名前の由来は、七つの尾を持つカメから来ている。
ある日、七尾のカメが、口に梅の枝をくわえて、背中には菅原道真の像を乗せてやってきて、梅と像を残して去ったのだとか。
話としてはなかなか面白い。





名古屋のおもだった神社はだいたい回ったつもりでいるけど、実はこうした取りこぼしがまだけっこうありそうだ。今後も機会を見つけて、少しずつ巡っていくことにしよう。
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