夏休みの終わりに訪れた庄内緑地はいつもの通り 8月30日(水) - 現身日和 【うつせみびより】

夏休みの終わりに訪れた庄内緑地はいつもの通り 8月30日(水)

庄内緑地のちびっこ

Canon EOS 10D+Super-Takumar 50mm(f1.4), f5.6, 1/500s(絞り優先)



 今日の気分は庄内緑地。夏休み中はちびっこ関係が集まりそうな場所はなるべく避けていたのだけど、夏休みの終わりが近づくと今度はそういうところへ行ってみたくなる。名残惜しいというか未練というか、自分の中でひとつの区切りをつけるためかもしれない。夏休みが終われば夏も終わりなんだぞと。
 それにしても、夏休み残り2日となった今、のんきに公園なんかで遊んでいる子供は立派だ。宿題終わらせ組なんだろう。私の残り2日なんか、完全に追いつめられて、涙目で宿題をやっていたものだ。宿題帳が涙で滲んで見えなかった。

 庄内緑地は、名古屋城の北西、庄内川のほとりにある。市内のはずれとはいえ、中心地から車で15分か20分という位置にあるとは思えないほど自然の広がるのどかな場所だ。広さは40ヘクタールというから、中日球場なら10個くらいは入るだろうか(ナゴヤドームなら8個くらい)。特に中心部にある芝生広場は、端から端まで走ったら息切れして前につんのめってしまうくらい広い。老犬なら走りきれないかもしれない。
 元々この場所は、尾張藩の御用溜があった場所らしく、昭和61年にグリーンプラザという施設のオープンに伴い整備されて今に至っているようだ。テーマは「水と緑と太陽」。まさにその通りの緑地公園だと私も思う。
 入場は無料で終日解放。ただし、テニスコート、陸上競技場、ゲートボール場などは有料だ。その他、サイクリングコース、花と緑の温室と休憩所、ボート池などがある。
 大噴水もここの名物のひとつとなっている。今日は出ていなかったけど(時間帯によってなのか)、高さ12mまで噴き上がる噴水は名古屋一なんだとか。夏の暑い日に子供たちが噴水の中ではしゃいでいる様子の写真を中日聞で見たことがあるという地元の人は多いと思う。私もあれを狙っていたのに、残念だった。
 グリーンプラザは、毎週月曜と第三水曜休みで、午後4時半までしかやってない。
 駐車場が有料なのがここの唯一最大の欠点なのだけど、去年は30分120円だったものが今日行ったら1時間180円に値下がりしていた。なかなかこういう場所で値下げというのはないのでちょっと驚いた。偉いぞ名古屋市と誉めておこう。私に誉められても名古屋市としては嬉しくないだろうけど。でも、考えたら1時間半で360円だったものが2時間360円になっただけということもできる。あまり偉くないぞ、名古屋市。
 ちなみに、大雨の日は駐車場は閉鎖となるので気をつけないといけない。なんで? と思ったら、庄内川が氾濫するかもしれないから、だそうだ。ここって、そんなに危険な緑地公園だったのか!?

芝生の若夫婦
Canon EOS 10D+Super-Takumar 135mm(f3.5)

 芝生広場はとにかくゆったりとくつろげる雰囲気で好感が持てる。若夫婦から老夫婦まで、誰もが絵になる。大の字に寝てるお父さんまでも。訪れる人も、おじいちゃんおばあちゃんからちびっ子、赤ん坊まで幅広い。
 これだけ広いと当然犬も多い。犬のヒモは放していいことになってるのかどうか分からないけど、自由に走り回ることができたら犬も大喜びだろう。日頃運動不足のやつは、舌を出してハァハァ言いながら、もう帰りたいと泣きが入るかもしれない。
 季節の花もひと通り揃っている。春は菜の花畑に桜。ソメイヨシノなど1,000本あるそうだ。5月はヒトツバタゴとバラ。バラ園もそれなりに充実していて楽しめる。花菖蒲園もあり、夏は変わった種類のヒマワリをたくさん見ることができる。これから秋にかけてはコスモス畑が広がるという。
 野鳥に関してもここはけっこう充実している。一般的なものだけでなく、冬にはトラフズクというフクロウが必ずやって来るし、カワセミやオオルリまで見ることができる。その他、ツツドリ、ノゴマ、マミチャジナイなど、ちょっと珍しいものもいるというから、私もぜひ見たいと思っている。ただ、野鳥スポットが多すぎて、詳しい人に教えてもらわないと見つけるのが難しい。適当にぶらぶらしながらでは出会えたためしがない。
 あと、カラスがやたら多いのもここの特徴だ。カラスにエサをあげてるおばさまを見たことがあるけど、あの人が手なずけているのだろうか。

絵を描くおやじさん
Canon EOS 10D+Super-Takumar 135mm(f3.5)

 庄内緑地は、私の統計によると、名古屋で一番おっさんのひとり確率が高い公園だ。名古屋市内のほとんどすべての公園や緑地に行っている私が言うのだから間違いない。
 歩くおじさん、走るおじさん、自転車に乗るおじさん、釣りをするおじさん、ラジコン飛行機を飛ばすおじさん、絵を描くおじさん、ベンチで寝るおじさん、本を読むおじさん、写真を撮るおじさんなどなど、異常にひとりおじさん確率が高いのだ。ひとりおっさん天国と言ってもいい。それは、ここがおじさんたちにとって非常にくつろげる場所だからに他ならない。
 たとえば、街中の公園で平日の昼間からベンチに腰掛けているおじさんの姿はなんだかすごく寂しげに見えるけど、ここではそれさえもまるで違和感がなく、むしろとってもくつろいでいるように見えるから不思議だ。ベンチで寝ていても、芝生に坐っていても、後ろ歩きをしていても(そんなおじさんもいるんです)、不自然な感じがしない。
 ひとつには、広々としているということがあるだろうし、公園内の空気感がゆったりしているということもある。同じ名古屋市内の鶴舞公園なんかと比べるとその違いがよく分かる。鶴舞は、集団確率がとても高くて、学生の通学路になっていることもあって、すごくゴミゴミ、バタバタしていて落ち着かない。あちらの方がより都会の中にあるということもあって。
 休みの日など、家にいても奥さんにけむたらがれてるおじさんには、ぜひ庄内緑地をオススメしたい。掃除機で足をつつかれて、あなた邪魔! とか言われてるよりは庄内緑地で本でも読んでいた方が英気を養えるというものだ。

 ここの公園のよさは、必要最低限の道具立てを用意して、それ以上訪れる人に干渉してこないところだ。ああしろこうしろと言わないし、こんなものもあんなものも用意してありますからぜひご利用くださいといった押しつけがましさもない。清潔感も保たれているし、荒れた感じのところもない。一応揃えるものは揃えておきましたんで、あとは各自で楽しんでくださいといったいい意味での投げやりさがある。逆に言えば、目的もなくふらりと訪れると、季節によっては何も見どころがなくて退屈と感じるかもしれない。
 それにしてもこの開放感と非干渉感は、名古屋市内ではなかなかに得がたい。ここならトランペットの練習をしたり、法螺貝を吹いたり、三味線をかき鳴らしたり、太鼓を叩いたりしていても、人の迷惑になることはない。庄内川のほとりに立って大声でバカヤローと叫んでも大丈夫だ。
 そんなわけで、庄内緑地は私もとても好きな場所のひとつだ。また冬鳥の季節になったら行ってみようと思っている。現地で見かけたら声をかけてください。芝生広場で徒競走でもしましょう。
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