
OLYMPUS E-M5 + Panasonic 14mm F2.5
県外ではあまり知られていないのかもしれないけど、名古屋城では現在、本丸御殿の復元工事が進んでいる。
戦前まで天守と本丸御殿は、国宝に指定されていた。第二次大戦末期の名古屋大空襲で消失して以来、天守はコンクリートで再建されたものの、本丸御殿はそのままになっていた。
150億円かけて木造による本格的な復元工事が始まったのが2009年(平成21年)1月だった。2011年に行われた上棟式は見にいった。
工期は当初9年だったはずがどうやら10年に延びたようだ。3期のうち、第1期の工事が完成したのが去年2013年の5月のことで、玄関と表書院については先行公開が行われいる。空いたら行こうと思っていて延びのびになっていた。ようやく行ってきたので、今日は紹介したいと思う。
空襲を逃れた狩野派の襖絵などが1,000点以上現存しており、現在それらは重要文化財に指定されている。どうせなら気前よく全部見せて欲しいけど、そういうわけにもいかないのだろう。主立ったものについては復元されて公開している。これはこれで見事なものではあるのだけど、やっぱり当時の本物が見てみたいと思ってしまう。
2期工事の完成は2年後、完全な形での一般公開は平成30年予定となっている。






ヘルメット着用で建築現場を見学することもできる。





丸ごと本丸御殿が現存しているのは高知城くらいで、あとは掛川城の二の丸御殿と、国宝に指定されている京都二条城の二の丸御殿がある。名古屋城の本丸御殿は二条城と双璧といわれるほど完成度の高い美しい建物だったという。完成が楽しみになってきた。
まだ一部とはいえ、見ておいて損はないので、名古屋に来た際はお立ち寄りくださいませ。まだ見てない名古屋の人もぜひ。