矢田川と香流川の合流地点はちょっとした夕陽スポット 2006年8月21日(月) - 現身日和 【うつせみびより】

矢田川と香流川の合流地点はちょっとした夕陽スポット 2006年8月21日(月)

矢田川と香流川の夕陽

Canon EOS 10D+SMC TAKUMAR 55mm(f1.8), f5.6, 1/40s(絞り優先)



 茶屋ヶ坂自動車学校(名古屋では「車校(しゃこう)」と言う)から奥に入っていったところに、ちょっとした夕焼けスポットがある。矢田川(やだがわ)と香流川(かなれがわ)が合流するポイントで、橋が架かっていて視界も開けているので正面に夕陽を見ることができる。
 車を走らせているといい感じに焼けてきたので、今日も寄ってみた。ちょっとタイミング的に早かったけど、しっかり夕陽と夕焼けを見ることができてよかった。それにしてもいつの間にか日が暮れるのが早くなったな。

 近所を流れる矢田川と香流川はとても身近な川だ。けど、意外と関わりは浅く、知識も少ない。毎日のように見たり橋を渡ったりしてる川についても案外知らないものだ。たとえば、どこから流れが始まって、どこを通ってどこに流れ込んでいるのかといったことさえあまり考えたことがなかった。
 地図を見てみると、香流川は長久手町から始まっていることが分かる。かつての青少年公園、今の愛知万博会場跡地近くが源流のようだ。三ヶ峯というところらしい。香流川砂防公園というのがあるから、そのあたりかもしれない。
 何年か前まで、香流川の上流には名古屋でも珍しくなったヒメボタルが生息する場所だった。最初に激減してしまったのは青少年公園の整備によってで、完全に絶滅に追い込んだのは愛知万博会場だった。自然の叡智をうたいながらも万博が壊してしまった自然は小さくない。10年くらい前までは下流の方でもゲンジボタルがかなり飛んでいたそうだけど、それも今ではほとんど見られなくなった。見た目はさほど悪くない香流川の水も、生物にとってはあまり棲みやすいところではないようだ。
 長久手から守山区に入った香流川は藤ノ木川と合流して西に進み、名東区に流れ込む。ここからが桜並木の始まりだ。地元ではここの桜が一番きれいだと私は思っている。両岸に500本の桜が2キロに渡って続いている。3、4年くらい前まではまったく有名ではなくて地元の人間が散歩してるくらいだったのに、ここ数年どっと人が訪れるようになった。新聞か何かで紹介されたのだろう。昔の閑散とした満開の桜並木が好きだったので、ちょっと残念に思っている。
 香流川という名前の由来にはいくつかの説がある。応仁の乱のときに焼けたお寺の残骸が川に落ちて流れ、お香の匂いがするので川底を掘ってみたら黄金の仏像が見つかって、それで香が流れる川で香流川になったのだとか、孝行者の娘が川で薪を拾っていたらイノシシに襲われて、必死に逃げながら神様に祈ったら川が急に水かさを増して娘は無事両親の元に帰ることができて、娘のきれいな心の香りが流れる川となったなどという話もある。今はそんないい香りはしないし、カナレというとどうも萩原流行を思い出してしまいがちな私なのだった。

 名東区と千種区の境目あたりで、守山区を流れてきた矢田川に香流川は飲み込まれ、名前も矢田川となる。川の規模としては矢田川の方がずっと大きいので吸収合併は仕方がないところだ。
 矢田川の源流がどこかというのは難しい。瀬戸市の西で、瀬戸川、山口川、本地川が合流して矢田川と名前を変えるので、源流はいくつかあることになる。
 尾張旭と守山区を通って西に進んだ矢田川は、ナゴヤドームの北あたりで進路を北西に変える。北区の北側を通り、しばらく庄内川と並走した後、西区で庄内川と合流して、ここでは矢田川の方が飲み込まれ、庄内川となる。そのまま南西へと向かい、名古屋駅の西、中村区、中川区、港区と進み、最後は伊勢湾へと流れ込んで、川の旅は終わる。思えば長い道のりだ。
 香流川の象徴が桜並木とサイクリングロードなのに対して、矢田川は広い川辺と緑地が特徴だ。公園のようになっているところも多く、家族が遊んだりするのに向いている。犬の散歩もいい。
 矢田川というとなんとっても矢田の花火がここらじゃ有名だった。名古屋で一番大きな花火大会で、うちのベランダから唯一見られる花火だったのに、去年は愛・地球博で警備の人数が揃わないからというわけの分からない理由で中止になってしまった。今年は復活するだろうと思ったら、今度は採算が合わないからやめると言う。なんだそりゃ。そもそも花火大会って採算が合うものなのか?
 どこにあるのか知らないのだけど、矢田川河川噴水というのがあるらしい。高さ50メートルまで吹き上がる日本最大級の河川噴水なんだそうだ。機会があったら一度見てみたい。冬には大凧揚げ大会などもあるという。

 子供の頃は川で釣りをしたこともあったけど、大人になって川へ行くことはまったくなくなった。釣りもしないし、犬も飼ってない。川で泳ぐ趣味もないので、川へ行く用事がない。けど、気づけばここ数年、人並み以上に川へよく行くようになった。それは写真を撮るためだ。夕焼けだけじゃなく、街中では少なくなった広い空を求めて行くことが多い。それからなんといっても野鳥だ。冬場はどちらの川も、コガモ、マガモ、オナガガモなどがたくさん渡ってくる。今年も気の早い奴がひと月後くらいにはもうやって来るだろう。思いがけず川はとても身近なものとなった。
 今は大人も子供も、川へ行くことが少なくなったように思う。川で石を投げてる子供なんてのもめったに見られなくなった。川へ行くようになってまた魅力を再発見しつつある私としては、ぜひ川行きをおすすめしたい。水の流れというのは、海ほどではないにしても心のリセット効果があるような気がするし、都会の中では貴重なマイナスイオン源だ。川を見ると心が落ち着くし、少し切なくもなる。
 それに川には面白い人が多い。食パンの耳を大量にハトに投げ与えてるおばさまとか、趣味で水質検査をしてるおじさんとか(どう見ても職員とか研究者ではない)、オカリナを吹いてる女の人とか、川辺で体操座りをしながら遠くを見ている作業服のおじさんとか、なかなかにドラマチックだったりするのだ。
 これからの季節、私もこのへんの川に出没することが多くなると思う。川辺でカモを撮っているところを背後からそっと近づいて背中を押すのだけはやめてください。
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コメント
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うわ~癒される~v-238
本当、夕日、夕焼け、朝日、空、雲に弱い私。
見ているだけで涙が出そうになるくらい感激しちゃいます。

矢田川河川噴水ってなんだか、凄そうですね~。
機会があったら見せてくださいね♪

2006-08-22 09:24 | from kuroneko

秋は夕焼けが楽しみだけど

★kuronekoさん

 こんにちは。
 そちらはまだ暑い日が続いてますか?
 大雨だったりしたみたいですね。
 こちらはまだ当分35度くらいが続きそうです。

 日も短くなりました。一番長かったときから30分以上日の入りが早くなったから、けっこう感覚が狂いがち。
 秋は夕焼けがきれいな季節だから、それは楽しみなんですけどね。
 夕焼けや空写真は、たくさん撮ってるんだけど、このブログに載せる機会ってあんまりないんですよねぇ。空関係については、けっこう書き尽くしてしまったんで。(^^;
 また何かネタを見つけて、夕焼け写真も載せますね。

 矢田川河川噴水は、なんだか50メートルも吹き上がるそうなんで、そのうち探してきます。川沿いにずっと行けば必ず見つかるはずだし(笑)。
 ただ、写真で見る限り、ビューと鯨の潮吹きみたいに一直線に上がるだけなんで、もうひとつ盛り上がりに欠けそうです。(^^;

2006-08-23 03:00 | from オオタ | Edit

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