
OLYMPUS E-M5 + OLYMPUS 17mm f2.8 / SIGMA 30mm f2.8
E-M5を連れ出して街へ出た。ようやくカメラのある日常が戻った。
伏見のキヤノンギャラリーへ。
田中和義と聞いてすぐにピンと来る人はあまり多くないと思う。私はたまたま図書館で借りた『日本鉄道美景』がすごくよかったので、頭の片隅に名前が引っかかっていて、たまたま伏見方面へ行くことがあってキヤノンギャラリーに寄ってみたら、たまたま田中和義の写真展がやっていたのだった。偶然が3つも重ねればそれはもう立派な必然だ。
いわゆる鉄道写真とはやや趣の異なる鉄道風景写真で、すべて大判のフィルムカメラで撮られている。
本職は週刊新潮のカメラマンで、鉄道写真家ではない。
大判のフィルムは大きく引き延ばしてプリントしたときに真価を発揮する。写真集もよかったけど、やはりプリントに勝るものはない。緻密で雄大な写真表現は、デジタルがいくら高画質になっても追いつけない部分だと思う。
名古屋は11日までで、来年の1月に梅田で行われる。












E-M5によって軽量、コンパクト、高画質が一度に手に入ると甘い夢を見たけど、現実はそう甘くはなかった。
自転車に乗りながら唐突に訪れるシャッターチャンスに素早く対応してシャッターを押すという、私にとっては一番大事な部分で対応できないと感じた。
まずスイッチの位置と形状がよくない。グリップを握ってシャッターを押せる状態でスイッチを入れるためには人差し指か、親指の近くにあるのが理想だ。背面の右下にレバーというのは好きではない。グリップも小さすぎて片手で振り回して撮るのに向いてない。
かといって、電源を入れっぱなしにすると常にライブビューだからバッテリーがすぐに減ってしまうし、スリープからの復帰も遅い。
画質どうこう以前に、基本的な使い勝手の部分で不満があれば気持ちよく撮れない。
写りでいえば、フォーサーズのセンサーでボケ量が少ないのがやはり物足りない。風景メインならパンフォーカス的な写りはむしろメリットだろうけど、スナップをよく撮っている私としては絞りによってボケをコントロールしたい。35mm換算で2倍になるというのもボケに関してはマイナスとなる。
あと、αを選んだのは色味が好きだったからで、その点でももうひとつしっくりこない。
見やすいVFとか、強力な手ブレ補正とか、チルト液晶とか、ピントの速さとか、防塵防滴とか、魅力的なところがたくさんあるだけにどうするか悩ましい。
全面的なシステム入れ替えはもう少し待つことにした。とりあえずα55の修理見積もりを出してもらって、もう一度考え直すことにする。
デジカメの買い換えはやっぱり難しいとあらためて思った。いくら評判がよくても、実際に自分で使ってみないと分からない部分がある。