近くて遠かったコスモスと急接近

花/植物(Flower/plant)

コスモスについて


OLYMPUS E-10+C-PL, f2.4, 1/20s(絞り優先)



 そういえば今年はまだコスモスをほとんど撮ってなかった。尾張旭の田んぼと、海上の森で少し撮っただけだ。それも夏の間に。
 もう秋も深まってきて、どこもコスモスは咲いてるはずだ。けど、いざ撮ろうと思うと意外とないことに気づく。ありふれているようでそうでもない花、コスモス。かといってわざわざ遠くまでそれだけを撮りに出かけようとは思わない。
 こんなに遠かったのか、私とコスモスとの距離。行きつけの喫茶店のウェートレスと私みたい(ちょっと違う気が)。
 そしたら今日、王子バラ園に行ったらちょうどコスモスが咲いていた。こりゃいいや、と撮ってきたのがこの一枚だ。

 コスモスというと、日本の秋を彩る代表的な花のくせに原産は日本じゃない。あらためてそう言われると、へー、そうなんだと驚く人もいるんじゃないだろうか。原産はメキシコだ。でもメキシコとコスモスというのはイメージとして結びつかない。メキシコを舞台にした映画にコスモス畑のシーンが出てきたなんて記憶もない。高原に咲いてるらしいのだけど、日本の作られたコスモス畑のようには咲いてないのだろう。
 コスモスって、日本人よりも上手に日本語を話す外国人みたいだ。

 コロンブスがアメリカ大陸を発見した後、スペイン人がメキシコの高原で咲いてるこの花を見つけて持ち帰って、マドリッドの植物園長ガバニレスに渡したところ、ギリシャ語の「Kosmos(秩序、調和、美)」から「コスモス」と命名したそうだ。
 日本にやってきたのは明治の初期。美術学校の教師ラグーザがイタリアから種子を持ってきたことから広まったのだとか。病気や害虫じゃなくこういう持ち込みなら歓迎だ。まさかラグーザもこれほど日本でコスモスが一般的なものになるとは思ってなかっただろうけど、お手柄だ。

 コスモスというと、山口百恵の「秋桜」をまず思い出す。これは私が初めて自分のお金で買ったレコードだからよく覚えている。作詞・作曲はさだまさし。今聴いても名曲だと思う。
 最近でいうと、「コスモスの花言葉に揺れながら♪」で始まる、ミスチルの「花言葉」が思い浮かぶ。「コスモスの咲く季節に 君は去った さよなら さよなら」
 日本人のコスモス観は、幸せよりも悲しみ寄りのようだ。季節柄もあって。

 花言葉は何だろうと調べてみた。
 いろいろあるようだけど、「乙女の真心」というのがイメージとしてよさそうだ。英語でも「Girl's Mind」というらしいし。他には、「愛情」とか「調和」とか「乙女の純情」などとも言うらしい。

 在来種は白、ピンク、紅の3色で一重なんだそうだ。今はいろんな種類がある。どれも種改良されてたものだ。あまり意識してないけど、たぶん何十種類もあるのだろう。八重咲きもある。
 黄色やオレンジのキバナコスモスは少し種類が違うようで、これもまた十種類以上ある。
 写真のこれはベルサイユ系だろうか。自信はないけど。
 私は前々からずっとチョコレートコスモスが見たいと思っていた。チョコレートの香りがする茶色のコスモス。
 でもいまだに見たことがない。今年こそ見たいと思っていたのに、結局見ることができなくて残念だ。店で売ってるのじゃなくて、コスモス畑に一面咲いてるのを見てみたい。そんなところはあまりないんだろうか。

 今日一日でずいぶんコスモスのことを知った。これでまたコスモスを見たときの意識も変わってくるだろう。品種の名前も少しは知りたいと思う。
 この勢いに乗じて、リクルート・コスモス株でも買ってみるか。あれはまだ価値があるんだろうか? なんなら関係者が私にくれてもいいぞ。捕まったら決まり文句を放てばいい。
「秘書が受け取りました」と。
 秘書なんていないけど。

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