
SONY α55 + SIGMA 50mm f1.4 / TAMRON 180mm f3.5 + 5600HS(D)
今年も津島市の天王川公園に藤を撮りにいった。ここ数年、ゴールデンウィークの恒例行事となっている。
いつも行くのは散り始めだから、今年はちょっと早めに行ってみたら、失敗だった。藤の房は上から順番に下へ向かって花を咲かせていくから、先の方がつぼみだとボリューム感に欠けて写真写りがよくない。たいていの花は満開よりも8分咲きくらいが撮り頃だけど、藤に関しては例外だ。
昨日3日の時点で、主役の九尺藤はまだ8分咲きだったから、ゴールデンウィークいっぱいは充分に持つ。今年は藤も早いということだったのに、咲き始めてからまた気温が下がったことで満開までのスピードが鈍ったようだ。藤まつりの主催者側にとってはよい年だったといえるだろうか。
今回も夕景から夜景の藤を撮ると決めていたので、遅く出かけて日没前に現地に着いた。
今年のテーマは、フラッシュによる光のコントロールだった。載せている写真のほとんどはフラッシュを当てたものだ。変化をつけて多彩に撮るというのは去年試みたので、今年はそれは頭になかった。定番カットも最初から撮る気はなかった。









フラッシュの光コントロールはかなり難しい。TTL調光だけでは明るくなりすぎて全然駄目だから、フラッシュもカメラもフルマニュアルにして撮らないとどうにもならない。オート全盛時代に、すごくアナログなことをしている。
光の強さを変え、シャッタースピードを変え、距離を変え、ああでもないこうでもないと悪戦苦闘していた。マルチ発光も考えていたけど、それどころではなかった。
現状の知識とイメージで、撮れた部分が半分、撮りきれなかった部分が半分で、心残りを津島に置いてきた。今シーズン中に別のところでもう一度藤撮りをしたいと思いつつ、チャンスがあるかどうか。藤もロケーションやシチュエーションに依存する部分が大きい被写体だから、どこでもいいというわけにはいかない。来年への課題ということになるかもしれない。
そんなわけで、津島の藤はまだまだ大丈夫。散り始めて水面に浮かぶ藤花も風情があっていい。夜景のライトアップはそれほどでもないけど、夕方の光を受ける藤はとても魅惑的なので、この時間帯をオススメします。
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