
SONY α55 + SONY 35mm f1.8
下之一色町撮り歩きは、久しぶりに長いシリーズになりそうだ。まだ写真はたくさんあるのだけど、今回はちょっと個人的な写真を集めてみた。
町の姿を記録的に撮るだけではなく、歩きながら目についたものを撮っていくのも町撮りの楽しみだ。それは誰の役にも立たないとしても、自分にとっては意味があるものだ。どうしてそれを撮ったのか上手く説明できなかったりしても、そこで気持ちが動いたことを大事にしたい。そんな写真がのちのちまで自分の中に長く残ることもある。特に道に落ちているものに反応する傾向が強い。下ばかり向いて歩いているわけではないのだけれど。











もし私がこの町に暮らしていたらまず撮らないであろう被写体ばかりだ。よそ者の視点でしか撮り得ない写真というのも確かにある。その逆もある。再訪して撮ったら、まったく違う写真になるはずだ。
無意味な写真は意味がないと昔の私は思っていた。今はそうじゃない。一見無意味のように思える写真の中に、兆候とか気配といったものが潜んでいれば、意味のある写真になる。そういった個人的な感覚を第三者と共有することはとても困難なことなのだけど、写真に技術が必要というのであれば、そういう部分なのだろう。雰囲気だとか空気感だとかを写し込むにはどうすればいいのか。
つづく。