サツマイモをくわえたモリゾーを追っかけないで

食べ物(Food)

サツマイモを高く掲げて


OLYMPUS E-10+C-PL, f3.6, 1/160s(絞り優先)



 サツマイモ獲ったどーーー!!(濱口まさるさん的雄叫び)
 いや、獲ってないし、掘ってもない。ただもらっただけ。
 サツマイモ獲ってないどーーー!!
 その立派な姿に軽い感動を覚え、天高く秋空に掲げてみた。果てしない大空と大地よ、ありがとう。松山千春のピッカリ頭が目に浮かぶ。

 薩摩芋というからには、やはり薩摩の芋なのだろう。
 などと思ったら大間違い。薩摩地方(鹿児島県)から全国に広まったからそう呼ばれてるだけだ。西郷どんが「おいどんたちが芋を作るでごわす」とか言って開発したわけではない。
 だったら薩摩の人は何と呼んでるかというと、「琉球芋」と言うらしい(今はどうか知らないけど昔は)。ってことは、沖縄から伝わったのか。じゃあ、沖縄ではどうなんだというと、「唐芋(カライモ)」と言うそうだ。なるほど、本場は中国だったのか、と思うとこれも早合点。中国では「甘藷(カンショ)」と呼ばれるそうで(だからサツマイモを広めた青木昆陽のことを「甘藷先生」と呼ぶ)、フィリピンから渡ってきたんだとか。一体原産地はどこなんだというと、中南米らしい。アメリカ大陸を発見したコロンブスが本国スペインに持ち帰って以来、全世界に広がったというのが薩摩芋の歴史のようだ。
 行きかうサツマイモもまた旅人なり、といったところか。

 焼き芋屋が登場したのが江戸時代。
「栗よりうまい十三里」という言葉を耳にしたことがある人も多いんじゃないだろうか。これも江戸時代、焼き芋を売るために川越の焼き芋屋が考えた宣伝文句で、なかなか洒落がきいている。
 江戸から川越までの道のりが十三里で、九里(栗)に四里(より)を足して十三里。つまり、「栗(九里)」 「より(四里)」うまい「十三里」というわけだ。ダジャレかよ! とミムラマサカズのようにツッコミを入れたくなるかもしれない。

 さて、せっかくもらったこのサツマイモだけど、どうやって食べたものか、空に掲げながら考えた。 サツマイモの天ぷらは好きだ。でも2本も天ぷらにしたら胸焼けしてしょうがない。定番の焼き芋は美味しそうだけど、落ち葉を燃やして焼き芋を作るような空き地がない。ベランダでやるのは無謀だ。
 レンジで美味しくならないのは、温度が高すぎるからだそうだ。焼き芋は70度くらいの低温で温めることでデンプンを甘い糖に変える酵素がよく働くんだとか。だから、実際、石焼き芋というのが一番美味しくなるらしい。
 大学芋という手もあるけど、あの甘ったるさはちょっと苦手だ。おやつ風にするよりもおかずとして食べたい。オレンジ煮とかレモン煮が美味しいらしいから、そのあたりでいってみようかと考えている。裏ごしして揚げるのもよさそうだ。

 いや、それよりも、今流行の薩摩焼酎を密造するってのはどうだ? なんなら幻の焼酎と呼ばれる森伊蔵でも作ってみるか!
 ……。
 それは絶対無理だろう。そもそも森伊蔵が使ってる芋はこんな普通の芋じゃなくて黄金千貫(コガネセンガン)ってやつらしいし。
 それ以前に私アルコール飲まないじゃん。ビールでさえここ5年くらい飲んでないし。そういえばそうだった。森伊蔵の密造はやめておこう。
 関係ないけど、愛・地球博のモリゾーって、最初どっかで聞いたことある響きだなと思ったら、この森伊蔵だった。モリイゾー。モリゾー。似てる……。

 森伊蔵の一升瓶を手にぶら下げて、口にサツマイモをくわえているモリゾーの姿を見たら、それは私かもしれません。危害を加えないでください。

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