
SONY α55 + SONY 35mm f1.8 / TAMRON 180mm f3.5
東谷山フルーツパークへ行ったなら、東谷山(とうごくさん)にも登っておきたい。
標高は名古屋市内最高峰の198メートル。直線距離にすればたかが700メートル。登山時間は15分程度だけど、これが思う以上にしんどい。毎回、登り始めて早々に軽い後悔におそわれる。60階建てのビルを階段で最上階まで歩いて上がるのを想像してみてほしい。
今の時期は寒いからまだましで、桜のときに登ると汗をかく。
まあそれでも、年に一度くらいは歩いておいていい。古くからの霊山で、熱田神宮の奥の院ともいわれた場所だ。尾張氏の本拠地だったともいわれている。

これを見ただけでもげんなりしてしまいそうだ。
帰りの下りがまた厳しい。膝への負担が大きい。
翌日は案の定、足がやられていた。最近山歩きの筋力が落ちていた。

山頂には、尾張戸神社(おわりべじんじゃ)がある。
尾張氏の祖神を祀ったとされる古い神社で、延喜式にも載っている。
かつては熱田神宮に次ぐくらい大きな神社だったそうだけど、今はこぢんまりした社殿があるだけで、かつての姿は想像がつかない。
この東谷山自体が古くから霊山として信仰の対象となっていたところで、尾張地方最大の古墳群があったことも分かっている。4世紀前半の円墳というから、古墳時代の中でも早い時期のものだ。



白く雪をかぶった山は中央アルプスだろうか。

展望台から見る王子製紙の煙。


まだ建物もほとんどなかった頃の濃尾平野の眺めはどんなだったろう。
このあたりで高い山といえば、ここ東谷山と小牧山くらいだ。この山を押さえてしまわなければと思った尾張氏の気持ちが分かる。
一度くらいここからの夜景を撮ってみたいと思うけど、真っ暗な山道を往復40分歩くのを考えると腰が引ける。
それにしても、ずいぶん日が長くなってきた。
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