
SONY α55 + SONY 35mm f1.8 / 10-24mm /50mm f1.4
私の紅葉シーズンは、まだ終わっていなかった。
今週も残りわずかとなった紅葉を求めて、東山植物園に出向いた。園内の一角だけ、葉っぱが残っているところがあって、そこで閉園時間まで粘る。やっていたのは、例によって散り葉撮りだ。
回を重ねるごとに可能性を感じられるようになってきたものの、どうしても決定打というべき一枚が撮れない。運や偶然だけでなく、やはり時期的なタイミングが重要だった。それと、風。風が吹かなければ、いくら待っていても葉っぱは落ちてこない。
落ち方も、当然、一定ではなく、こちらを翻弄するようにあちこちへ気ままにコースを変えながらひらひら舞い落ちる。いくら高速連写しても、間に合わないものは間に合わないし、画角内に捉えなければ始まらない。ピント位置固定だから、その一点で捉える必要がある。
今年はこれだけのために、のべ15時間は費やした。何をやってるんだかという自嘲がないわけではない。最後は意地だけだった。



35mmは画角的に狭い気がして、10-24mmにしてみた。
f3.5を保つぎりぎりの12mmで撮る。
ピント位置は40cmから50cm。
広い分、捉える難度は下がるものの、葉っぱを狙い通りの位置に持ってくるのは、やっぱり難しい。
背景がごたごたしてしまうのも難点だ。




自然に落ちてくるのを待つだけではらちがあかないということで、手で降らす作戦に出てみた。
しかし、これが思った以上に難しく、なかなか思い通りにいかない。
三脚に固定して、レリーズで押しっぱなしの連写状態に。その上で集めた葉っぱを上から降らせるわけだけど、低い位置から降らすので、ザパっと落ちてしまう。
たくさんの枚数が一度に入るという利点はあるのだけど、自然な感じにならない。


時間も回数も費やして、いろいろ試してみたものの、結局答えは出せずじまいだった。また来年などといわず、今年中になんとか完成させたかったのだけど、さすがにもう時間切れだ。来週までチャンスは残ってないだろう。
一つ結論として、明るい単焦点広角マクロが欲しいというのがある。SIGMAの24mm f1.8か28mm f1.8なら、広い画角と背景ボケを両立させられるのではないか。紅葉シーズン前に買っておけばよかった。
そんなわけで、今年の散り葉撮りは、ここまでとなった。来年まで待つとなると、ずいぶん遠く感じられる。
ただ、今回の挑戦は、桜吹雪撮りや、飛ぶトンボ撮りにもつながるもので、散り葉撮りに比べたら、それらは楽勝のような気がする。そうやって難しい撮影を重ねていって、来年の散り葉撮りの頃にはもっと撮れるようになっていると期待したい。