
SONY α55 + SIGMA 50mm f1.4
その旅は、西幡豆(にしはず)の高台から夕焼け海風景を撮ろうという思いつきから始まった。
名鉄西幡豆駅から歩けば15分ほどの場所で、直接行ってしまっては面白くない。
ということで、2つ手前の吉良吉田駅で降りて歩くことにした。
海沿いを行く行程は、約10キロ。歩くだけなら3時間ほどの距離だ。写真を撮りながらだから、4時間くらい見ておけば大丈夫だろうと思ったら、日没時間に間に合わなかった。途中でゆっくり撮りすぎた。どのみち、夕方前から太陽は雲に隠れてしまって、思い描いていたような夕焼け風景は見られなかったのだけど。
吉良吉田駅をあとにして、南へ下る。渥美湾の穏やかな海だ。
吉良の海といえば、吉良ワイキキビーチが知られている。私も二、三度訪れている。前回はもう5年くらい前になるだろうか。いつも車だったから、それ以外の吉良の海は知らない。海沿いをずっと行きながら、初めて吉良の風景に触れたような気がした。
この日は風のない暖かい一日で、冬とは思えないほど海は凪いだ表情をしていた。なんだか、琵琶湖みたいだなと思う。
ダウンジャケットは場違いなほど暖かすぎた。





冬の浜の監視員。



幡豆漁協の港。



ここはもう一度撮ってみたいと思った。古新田のあたり。
朝焼けの風景が魅力的なんじゃないだろうか。

この日の最終目的地がここ、西幡豆図書館がある高台。
晴れていても、夕日は知多半島の山に沈んでいくはずだ。
夕焼けは撮れなかったものの、たくさん海の写真が撮れて楽しかった。吉良の海の美しさを再発見できた。
このところ、三河の海に縁がある。三谷、西浦、吉良、西幡豆と歩いた。チャンスがあれば、一色や東幡豆の海も撮ってみたい。