
三谷祭(みやまつり)の続きを。
海中渡御(かいちゅうとぎょ)を終えた山車(やま)は、若宮神社に集合となった。
このあと、神社の境内では、氏子たちによる奉納踊りが行われた。海中渡御を見て帰ってしまう人が多いようだけど、奉納踊りもなかなか見応えがある。
残念ながら雨ということでカッパを着ていたり、一部内容の変更などもあったようだ。
なんだかんだで11時半頃から午後3時まで撮っていた。その後も祭りは夜まで続いた。

写真や動画で祭りの様子は見ていたものの、実際に撮るとなると戸惑う部分もあって、最初はけっこうあたふたしてしまった。
途中からは頭を切り換えて、祭りではなく人を撮ることにした。祭りの模様を記録的に撮ることが目的ではない。











雨に負けず撮りにいってよかった。一度いい条件で撮ってしまうと、二度目が雨なら撮りにいこうとは思わない。最初が雨だと、次は晴れの日に撮りたいという気持ちが強くなる。ぎりぎり雨が持って海中渡御も撮れたし、初めての三谷祭を充分に堪能させてもらった。撮っていてとても楽しい祭りだった。
人と人とのつながりが希薄になったといわれる現代でも、特定の地区ではこういった濃密なつながりが残っている。三谷に生まれた男たちは、子供の頃から何らかの形で三谷祭に参加して、大人になれば当然祭りの主役になると思って育つのだろう。祭りというのは、そういう意味でも価値があるし、他に代わるもののない役割を持っている。神社は神の存在を抜きにしても、地域の絆を結ぶ要だ。
祭りを見にいくと、日本はまだまだ大丈夫じゃないかと安心する。
祭りを行っているのは人だ。見物人も含めて、人が祭りの主役だ。だからこそ、人を撮らなければならないと思うし、もっと撮れるようになりたいと思う。