
三谷祭(みやまつり)を撮りにいってきた。
愛知県蒲郡市三谷で300年以上前から行われている祭りで、海の中を山車(やま)が行く海中渡御(かいちゅうとぎょ)がクライマックスだ。
八劔神社から若宮神社へ、山車に乗って神を運ぶ。
今にも雨が落ちそうな空の下、どうにか持ちこたえて海中渡御が執り行われた。
それが終わるのを待っていたかのように雨が降り出した。続く踊りの奉納は、冷たい雨の中だった。
三谷祭第一回は、海中渡御編をお届けします。








4台のうち1台の山車が故障で海中渡御が取りやめになった。




同じように海の中を山車が行く亀崎潮干祭と三谷祭は、対照的な祭りだ。勢いよく海に飛び込んでいく亀崎潮干祭と、しずしずと静かに進む三谷祭は、動と静だ。祭りとしての華やかさは亀崎潮干祭にあり、神事としての厳かさは三谷祭にある。
初めて撮る三谷祭が雨模様の曇天だったのは、私にとって幸運だった。秋晴れの空よりも、灰色の空の方が祭りの雰囲気を伝えるには好条件だったように思う。もし晴れていたら、私の三谷祭に対する印象はかなり違ったものになっていたはずだ。
踊り奉納編に続く。
三谷祭を撮りにいく ---奉納踊り編