三岐鉄道を撮りにいく <3・北勢線前編>

鉄道(Railroad)
三岐鉄道3-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 三岐線から北勢線へ向かって歩いている途中。員弁川に架かる北勢大橋の手前から、太平洋セメントを見る。夜はどんな光景なんだろう。
 ここまで来れば、北勢線はすぐそこだ。




三岐鉄道3-2

 雲が多い一日で、夕焼けまでに晴れることを願ったものの、最後まで晴れ間が広がることはなかった。




三岐鉄道3-3





三岐鉄道3-4

 北勢線の北の終点、阿下喜駅(あげきえき)。
 妙にこぎれいでこざっぱりした駅で、ローカル線としての風情には乏しい。
 もともとは近鉄の路線だったものが、赤字続きで近鉄が投げ出し、廃線になるところを紆余曲折を経て、三岐鉄道が引き継いだ。第三セクターでの出直しは叶わず、地元の支援を得て10年間受け持つ約束をして再出発したのが2003年のことだ。来年あたり、北勢線はどうなってしまうのだろう。




三岐鉄道3-5





三岐鉄道3-6

 かわいい黄色の列車がやってきた。
 JRの通常の線路幅が1067ミリに対して、北勢線の線路は762ミリ。約30センチ狭い。
 軽便鉄道という扱いで、昔は全国に300路線近くあったそうだけど、現在では北勢線と近鉄の内部線・八王子線を残すのみとなった。そういう意味でも北勢線は貴重な存在となっている。




三岐鉄道3-7

 それなりに乗客はいた。なくなってしまうと困るだろう。バスが必ずしも代わりになるわけではない。



三岐鉄道3-8

 このとき乗った車両が特別古かったようで、天井では扇風機が回り、窓が手動で開いた。今時、窓が下から全開する車両はめったにない。走る列車の窓から顔を出して乗るなんてことは、もうできないものと思っていた。北勢線なら今でもそれができる。




三岐鉄道3-9





三岐鉄道3-10





三岐鉄道3-11

 北勢線の上の方は、駅間がかなり長い。阿下喜から麻生田までは2.3キロ、麻生田から楚原までは3.6キロもある。
 楚原ー麻生田間の定番ポイントは、楚原駅を降りて、麻生田方面に1.3キロほど歩いたところにある。20分ちょっとだ。




三岐鉄道3-12





三岐鉄道3-13

 有名な三連のコンクリート製アーチの場所。
 八幡神社の鳥居と絡めて撮るのもこの場所だ。

 最終回につづく。

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