
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4
七宝町シリーズの最終回。
伊福小学校を過ぎたところで西に向かい、蟹江川に出た。ここまで来れば、もう七宝町も終わりで、まもなく蟹江町に入る。

天王橋の見えるところまでやって来た。
川に浮かんでいるのは、須成祭で使われる車楽(だんじり)船だ。

冨吉建速神社と八剱社。
須成祭は、この神社の祭礼だ。
創建は奈良時代、733年というから古い。
行基が勧請し、1182年に木曽義仲が再建、1548年には信長が社殿を造営というから、そうそうたる顔ぶれだ。
小牧長久手の戦いのとき、蟹江でも戦が起こり、そのとばっちりで八剣社本殿以外の大部分の社殿が焼けてしまった。
それでも、八剣社本殿、富吉建速神社本殿ともに室町時代のものということで、現在は国の重要文化財に指定されている。

拝殿に遮られて肝心の本殿がよく見えないのが残念だ。横に回ると、屋根などの一部がかろうじて見える。

隣接する龍照院の方が行基にゆかりが深い寺になるのだろう。
というよりも、明治の神仏分離令以前は寺社が一体だったに違いない。
最盛期は七堂伽藍を持つ大変立派なお寺だったという。
廃仏毀釈で取り壊され、濃尾地震で本堂も倒壊した。
本尊の十一面観音菩薩像は、国の重文指定。





JR蟹江駅に到着。
今回歩いたのは、9キロくらい。往復ではなく片道歩きだったので、それほど遠くは感じなかった。
ここのところ続けて蟹江、七宝町、木曽川町を歩いて、このあたりの地理がようやく少し掴めた。津島市や愛西市は、以前ある程度歩いた。残すは、弥富町と飛島村だ。
南エリアは鉄道が通っていないから、散策する場合、バスを上手く活用する必要がある。ただ、路線バスではなく、地域のコミュニティバスとかなので、ちょっと厳しさがある。
何もない町歩きシリーズは、今後も続けていきたい。