
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / TAMRON 10-24mm f3.5-4.5
県外の人はどうか分からないのだけど、名古屋人や愛知県民の多くは、名古屋駅のことを「メイエキ」と言う。名古屋駅を略して名駅。自分では言わなくても、メイエキと聞けば名古屋駅のことを指していることは分かる。こちらでメイダイといえば明治大学ではなく名古屋大学だ。
他県から名古屋を訪れた人は、駅周辺を歩く人が意外と少ないと感じるかもしれない。名古屋もそんなに人が多くないと早合点してはいけない。名古屋人の半分は地下を歩いている。別に地下鉄に乗るばかりが目的ではない。地下街が他の都市と比べて発展しているからだ。
名古屋の人間は、名古屋駅周辺のことを案外知らないのではないかと思う。用事があって行く場所以外に、散策や写真撮影を目的に駅周辺を歩く人は少ないらしい。イベント時以外に駅の近辺で写真を撮っている人間など、ほとんど見たことがない。
駅裏の中村区は特にだし、駅の北東エリアも、名古屋人はあまり詳しくないのではないか。灯台もと暗しというやつで、私も例外ではない。駅周辺を自転車や歩きで多少なりとも巡るようになったのは、ここ数年のことだ。
前回、円頓寺と四間道を紹介した。そのときの行き帰りに、駅周辺を少し遠回りしながら歩いてみた。まったく知らない通りや、初めて目にする風景がたくさんあって新鮮だった。那古野(なごの)周辺も、行っている場所は限られていて、歩いていないところの方が多い。
このときは短時間の歩きだったけど、この歩きで可能性を感じた。日をあらためて駅周辺は歩いてみたいと思っている。

駅東も、少し歩くと新旧が混在する町並みを見ることができる。


名古屋駅に最初の超高層ビル、JRセントラルタワーズが建ったのが1999年の12月。
それまで名古屋には高いビルはなかった。その後、3本、4本と超高層ビルが増えて、風景も大きく変わった。
10年以上経てば当たり前の光景として見慣れてしまったけど、それ以前の駅前風景を撮っておかなかったことが悔やまれる。その頃はまだ写真をやっていなかった。


帰りにルーセントアベニューに寄っていった。

ここは本腰を入れて撮りたい場所なのだけど、人通りがけっこう多くて写真を撮りづらい雰囲気がある。
ただ、平日よりも日曜の方が歩いている人が少なそうだということが分かったので、朝か夜の時間帯を狙ってまた撮りにいくことにしよう。
いくつかアイディアがあって、それは人目があるとやりづらいものなので。




名古屋駅をもっと撮らなければという思いを新たにして、駅をあとにしたのだった。