
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / TAMRON 10-24mm F3.5-4.5
三度、四度と、すれ違いが続いた建中寺。これまで何度か部分的に撮った写真を載せてきたけど、今回ようやく全体を撮ることができた。
建中寺自体は、もう何度も行っているので、目新しさはない。初めて訪れたのは、6、7年前になるだろうか。
総門から三門方向を見るところが一番好きだ。タイミングがいいと、前の道路を小学生たちが列になって横切る。

総門と三門は、1652年の創建当時のものが残っている。
名古屋も空襲で古い建物の大部分が焼かれたので、江戸時代初期のものは少ない。これだけ古いものだから市の重文くらいになってもよさそうなのに、名古屋市指定有形文化財にとどまっている。

1651年、第2代尾張藩主・徳川光友が、父である第1代藩主・義直の菩提を弔うために建立した。
その後、代々、尾張藩主の菩提寺となり、明治を迎えた。
江戸中期の1785年に火が出て、総門や三門などをのぞいて大部分の建物が焼失した。
創建時は、東区役所から東海高校、あずま中学校、筒井小学校あたりまでが寺内で、周りに堀と塀を巡らせた大伽藍だったそうだ。今建中寺公園になっているところに、7つの塔頭があったという。

大火の翌年から再建が始まり、現在の本堂は1787年に建てられたものだ。
現存する名古屋市最大の木造寺院建築とされている。

これだけ立派なお寺なのに、もう一つ人気がないというか知名度が低い気がする。
名古屋で大きなお寺というと、大須観音や日泰寺、興正寺などの方がよく知られている。


遅くなってしまったけど、ようやく建中寺を紹介できて、心のつっかえがひとつ取れた。