移ろいゆく時の中で

モノクロ(Monochrome)
モノクロ風景-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 他



 古いものは古いまま打ち捨てられ、あるいは新しく作りかえられ、街はとどまることなく姿を変えてゆく。
 変わらずにとどまるを、時は許してくれない。
 街も人も、時に流され、移ろってゆくばかり。




モノクロ風景-2

 トンネルにはどこか人の心を惹きつけるものがある。
 本能的な何かに違いない。




モノクロ風景-3





モノクロ風景-4

 作っては壊し、壊してはまた作る。
 空間の記憶は積み重なっている。




モノクロ風景-5





モノクロ風景-6





モノクロ風景-7

 いつからかそこにあるのが当たり前だった建物も、なくなってしまえばそれはそれで当たり前の風景に思える。
 そしてまた、新しい工事が始まる。




モノクロ風景-8





モノクロ風景-9





モノクロ風景-10





モノクロ風景-11





モノクロ風景-12





モノクロ風景-13

 人の消えた夜の町にこそ、暮らしの気配がある。
 町の外観が古かろうと新しかろうと、人の生活はそこにあり、日常は連続する。
 町の風景が変わっても、人間が生きているということの本質はずっと昔から何も変わっていないのかもしれない。
 それとも、変化こそが、この世界を存在たらしめている本質なのだろうか。

記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • 2012/06/05 18:34
    7枚目の写真がなぜか立体的に感じます
  • 立体構造
    2012/06/05 21:54
    >ただときさん

     こんにちは。
     言われてみると立体的ですね。
     手前がバスレーンの停留所で、向こうにビルが建っていた空き地、低い軒の家、高速道路、高いマンションと、5重構造みたいになっているから、そう見えるみたいで。
     名古屋ではお馴染みの美宝堂の高いビルが建ってたんですが、店がなくなって、ビルも取り壊され、風景も変わりました。
コメント投稿

トラックバック