
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 他
古いものは古いまま打ち捨てられ、あるいは新しく作りかえられ、街はとどまることなく姿を変えてゆく。
変わらずにとどまるを、時は許してくれない。
街も人も、時に流され、移ろってゆくばかり。

トンネルにはどこか人の心を惹きつけるものがある。
本能的な何かに違いない。


作っては壊し、壊してはまた作る。
空間の記憶は積み重なっている。



いつからかそこにあるのが当たり前だった建物も、なくなってしまえばそれはそれで当たり前の風景に思える。
そしてまた、新しい工事が始まる。






人の消えた夜の町にこそ、暮らしの気配がある。
町の外観が古かろうと新しかろうと、人の生活はそこにあり、日常は連続する。
町の風景が変わっても、人間が生きているということの本質はずっと昔から何も変わっていないのかもしれない。
それとも、変化こそが、この世界を存在たらしめている本質なのだろうか。