
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4
亀崎の潮干まつりが終わったあと、衣浦湾に架かる衣浦大橋を渡って、高浜を目指した。
知多半島や三河の西は、鉄道が南北に延びているだけで、東西の連絡が悪い。大回りするくらいなら歩いてしまった方が早いということで、亀崎から高浜まで歩いた。JR亀崎駅から名鉄高浜港駅までは約3.5キロ、1時間の距離だ。まあ普通の人は歩かないだろうけど。
亀崎のあと、近くで散策しながら写真を撮るところがないか地図で探したとき、目についたのが高浜だった。河口付近の港町には魅力的なところが多い。高浜港近辺も期待できるんじゃないかと考えたのだ。
調べてみると、瓦の生産地として有名なところで、鬼瓦が名物なんだとか。それにちなんで鬼のみちと名付けられた散策路も整備されているという。面白そうだから行ってみることに決めた。

町に入ってすぐ、遠くに観音像が見えた。高いところから高浜の町を見下ろしている。

この高架は鉄道のものだろうか。
だとすれば、衣浦臨海鉄道の線路だろう。

やきものの里かわら美術館。
高浜が三州瓦生産の中心地で、瓦生産量日本一の町ということを知っている愛知県民はさほど多くないのではないだろうか。私も初めて知った。
愛知県には常滑と瀬戸という陶器の二大生産地が有名だけど、高浜の瓦は聞いたことがなかった。宣伝不足かもしれない。
瓦をテーマにした美術館というのは、日本でここだけだそうだ。そりゃそうだろう。日本唯一ということは、世界でもここだけだろうか。
陶器製と思われるシャチホコが玄関先で出迎えてくれる。
ちなみに、エヴァンゲリオンで知られる貞本義行の奥さんは漫画家のたかはまこで、夫妻はたかはまこの出身地である高浜に住んでいるらしい。その関係で、かわら美術館で2002年に貞本義行の仕事展が開催されたことがあるそうだ。
そんないい宣伝ネタがあるのに、高浜はもったいないことをしている。名鉄はラッピングカーをしていないけど、エヴァ列車を走らせたら全国からファンがやってくるに違いない。ブームのときはイベントとかをしたんだろうか。

鬼のみちは、道のあちこちに案内図があるのだけど、どうも分かりづらい。道が省略されすぎているし、東西南北の感覚が掴みづらく、距離感も違っている気がした。
道に矢印マークを描くとか、もう少しわかりやすくしてもられると、訪問者は助かる。私は何度も自分の居場所を見失うことになった。

鬼のみちを正確になぞることが目的ではないので、あちこち立ち寄りながらぷらぷら歩きつつ、写真を撮っていく。

瓦と並んで土管も主要製品ということで、あちらこちらで目にする。塀などに上手く活用していた。
こういう風景が焼き物の里らしい。



土管坂と呼ばれるところ。
鬼のみち一番の見所といっていいかもしれない。

壁に鬼瓦が埋め込まれていたりする。

鬼パーク。
つづく。