シーサーはライオンで狛犬と親戚で獅子の沖縄なまり

美術館・博物館(Museum)
シーサーが獅子のことだったとは

Canon EOS 10D+TAMRON 28-300mm XR(f3.5-6.3), f6.3, 1/640s(絞り優先)



 今日初めて知った、シーサーが獅子をかたどったもので、獅子の沖縄なまりだったということを。そうだったのか……。知らないことはまだまだたくさんあるなと思った。
 リトルワールドの石垣島の家にあったシーサー。門のところに置かれた二対と、屋根の上にもチビシーサーが乗っかっていた。言われてみればライオンっぽく見えなくもない。
 シーサーについて勉強してみたら、ほとんど何も知らなかったことに気づいた。単に沖縄特有の守り神だろうというゆるい認識しかなかったけど、そうではなかった。知るほどにへぇとうなることばかり。狛犬とシーサーが親類関係にあったなんて考えたこともなかった。

 シーサーも狛犬も、ルーツを辿ると、同じく古代オリエントのライオンに行き着く。日本にも中国にもライオンはいなかったから、もっと西からやって来たことは間違いない。
 古来ライオンは百獣の王として恐れられ、畏敬の対象でもあった。ギリシャ神話に登場するスフィンクスは、体がライオン、顔は人間の女、ワシの翼を持つという、ある意味最強のスタイルをしている。
 それがシルクロードを旅しながら伝わる途中で少しずつ形を変え、中国で守り神として定着する。それが日本に入ってきたのは14~15世紀頃で(奈良・平安時代)、中国大陸から直接入ってきたものが唐獅子になり、朝鮮半島を経由したものが狛犬(高麗犬)、中国から琉球に伝わったものがシーサーとなったのだった。そう、元々この3つは同じものだったのだ。
 狛犬は当時、高麗犬と書かれた。これは、字のまま高麗の犬という意味だ。どうやらこいつ向こうの犬らしいぞということでそう名づけられた。しかし、それは違うということが後に分かり、それからは狛犬と呼ばれるようになった。本来は、左側のが獅子で右側のが狛犬ということで獅子狛犬だった。それがいつの間にか略され狛犬となった。最初は神殿などの守り神として、江戸時代あたりからは神社の参道に置かれるようになった。
 シーサーの場合は、最初、魔除けとしてではなく権威の象徴として首里城周辺に置かれたそうだ。その後、村単位の守り神や神社の魔よけとしての役割を果たすようになるが、一般庶民がシーサーを家に置くようになるのはずっと後、19世紀に入って民家に赤瓦の屋根が許されるようになってからだった。狛犬にしてもシーサーにしても、今のスタイルになったのは意外と最近のことなのだ。

 シーサーも狛犬も、仁王像のように阿吽の呼吸の形になっている。向かって右が阿で口を開けている。これがオスだ。左が吽でメスとされる。狛犬は元から一対だったが、シーサーの場合はもともとは単独で屋根の上に乗っていた。狛犬スタイルになるのは後のことだ。
 風水との関わりも深く、どの方向を向けてどこに置くかでも意味合いが違ってくる。鬼門の北東を向いていたり、火事よけなら南など。もしくは、四面全部に四方向を向けて置く場合もあるそうだ。
 材質は漆喰や陶器、または石など。最近はコンクリート製のものもあるという。沖縄の場合は台風が多いので、しっかり取り付ける必要がある。台風でシーサーが飛んでいってしまったらなんだか悪いことが起きそうだし。
 シーサーは誰が作っているかというと、お土産物なんかは別にして、民家に乗ってるものは屋根左官屋さんが作ってるそうだ。基本的には屋根を手がけた職人さんがサービスで作ってくれるんだとか。瓦屋さんでも左官屋さんでもなく屋根左官屋さんという人がいるというのも沖縄らしい。赤瓦を乗せておくだけだと台風で飛ばれされるから漆喰で固める必要があるから、そういう職種になる。
 最近はシーサーもオシャレさんになって、目にビー玉を入れたり、歯に貝殻を使ったりするものあるらしい。強そうというより金持ってそうなシーサーだ。

 今まで興味の対象ではなかったシーサーも、少し分かったら好きになってきた。シーサー欲しいかもしれない、私。すごく魔よけを必要と感じているわけではないけど。屋根はないから小さいものをひとつ買って部屋に飾っておくか。と思ったら、30センチくらいのものが3万円もするではないか。高ーい。こうなったら、チョコを溶かして作るか。招き猫に続く第二弾として、チョコシーサーの制作に取りかかろうと思う。しかし、招き猫の十倍くらい難しそう。凹凸や顔のパーツも多い。果たしてチョコでシーサーは作れるのか!? チョコはやめて、100円ショップで粘土を買ってきて作ってみるか。100円の手作りシーサーにどの程度の効力があるかは疑問だけど。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
コメント投稿

トラックバック
  • 対のシーサーを作ったお二人。飾るときは、向かって右側に口をあけた「阿」、向かって左側に口を閉じた「吽」を置いてくださいね☆
    沖縄!シーサー陶芸体験工房
    2007/02/17 07:47