
SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3 / MINOLTA 50mm f1.4
5月4日、亀崎で行われた潮干祭(しおひまつり)を撮りにいってきた。
去年初めて行って、ちょっと撮りきれなかった思いが残ったので、続けて今年も行った。
いろいろな神事や行事がある中、海浜曳き下ろしがこの祭りのクライマックスとなる。3日と4日の二日間行われる。去年は前の日に行ったので、今年は後の日にした。初日は午前中雨の予報で延期もあるかもしれないということで2日目にした。
当日は最初空が雲に覆われていたものの、海浜曳き下ろしが始まる頃には青空が広がり、いい天気になった。ただ、猛烈に風が強くて、海辺はちょっと肌寒いくらいだった。

去年は南の防波堤から撮ったから、今年は北の防波堤にした。南の方が人気が高くて人も多い。北はわりと余裕があって、前後左右の人をあまり気にせず撮ることができた。
アングルとしてはどちらも良いところと悪いところがある。後の日は午後からなので、南は順光、北は逆光になる。個人的には逆光好きなので、北の方がいいように思った。ただ、北は距離が遠いので300mm程度では届かずにもどかしい思いをするかもしれない。

まずは先頭を切って子供や若者が海に駆け込んでいく。

男たちは腰まで水に浸かり、山車(やまぐるま)を海に曳き下ろす。
前の日は翌日のことを考えてあまり深く入れず、二日目の方が深まで曳き入れる。
入れすぎて深みにはまり、しばらく動けなかったくらいだ。助っ人を呼んでソリャソリャいいながら引っ張ってもうんともすんとも言わず、海から出すのにかなり苦労していた。
山車は浜辺で傾き、風が強かったので倒れないかと心配になるほどだった。

山車を曳くのは、男衆ばかり。そう、この祭は女人禁制なので、男だらけなのだ。
山車ごとに身内で固めているそうだけど、今の時代にこれだけ大勢の男衆が集まるのはたいしたものだ。亀崎の男たちにとって、この祭りはそれだけ大事なものとして受け継がれてきているのだろう。
始まりは室町時代というから歴史は長い。
現在は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

見ている方も力が入る。

5台の山車が順番に海に曳き下ろされる。
最後は海辺に5台並ぶはずだったのだけど、1台目が上手くいかなかったからか、揃うことなく浜に曳き上げられてしまった。

NDフィルターを使って低速シャッターにしてみたけど、あまり効果的ではなかった。



お疲れ様です。


なんだろう、ちょっと切ないような感覚。
今も昔も自分が参加したわけでもないのに、どこか懐かしい。
ふと、少年時代の感情がよみがえった。

神前神社前で、からくりが披露される。
去年一度撮ったから今年はもういいかなと思ったのだけど、やっぱり行っておいてよかった。去年とはまったく違う思いを抱くことになった。
10月に蒲郡で行われる三谷祭も行こうと思っている。