樽見鉄道ひと駅の旅

鉄道(Railroad)
樽見鉄道-1

SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / TAMRON 10-24mm f3.5-4.5



 岐阜県を走る長良川鉄道や養老線は乗ったことがあるけど、樽見鉄道はまだ乗ったことがなかった。
 今年こそ、終点まで乗り通して樽見の薄墨桜を見たいと思っていたのに、きっかけを失って行くことができなかった。それが今年の桜の大きな心残りだった。
 この日、樽見鉄道に乗ったのはちょっとした目的があった。向かったのは揖斐川橋で、始発の大垣駅からひとつ目の東大垣駅が下車駅だった。
 一両編成の水色車両が樽見鉄道の列車だ。区分でいうとレールバスということになる。
 沿線の貴重な足ということで、思いのほか乗客は多かった。桜の季節になると臨時列車も増発して満員御礼になるという。
 たった一駅、4分の旅は、当然ながらあっけなく終わった。休日ということもあってか、私以外に降りた乗客はいなかった。東大垣駅は、観光客が降り立つような駅ではない。



樽見鉄道-2

 東大垣駅。
 このあたりまでは横をJRの東海道本線が併走している。この先で樽見鉄道は進路を北へ変え、終点の樽見駅を目指す。



樽見鉄道-3

 ゆっくりぷらぷら歩いて30分ほどで揖斐川橋に到着した。
 明治19年(1886年)に、東海道本線の揖斐川橋梁として架けられた橋で、かつてはここを列車が走っていた。
 大正2年(1913年)に新しく揖斐川橋梁が作られ、この橋は道路として使われることになった。
 その後、老朽化が進み、平成9年(1997年)には自動車通行禁止になり、現在は歩行者、自転車専用の橋となっている。
 平成20年(2008年)には国の重要文化財に指定された。
 目的地は確かにここだったのだけど、この橋が見たかったということではない。見たかったのは揖斐川の河川敷を埋め尽くすというセイヨウカラシナの風景だった。
 しかしながら、そんな風景は見渡す限りどこにもなく、しばし唖然呆然の私なのであった。



樽見鉄道-4

 場所は間違っていないはずだから、どうやら時期が遅すぎたらしい。カラシナは菜の花より遅いから4月でいいと思ったのだけど、4月の終盤ではさすがに遅すぎたようだ。
 気を取り直して樽見鉄道を撮ることにする。それも目的の一つだった。



樽見鉄道-5

 樽見鉄道のダイヤは、1時間半に1本くらいのペースだから、何しろ待っていてもなかなか来ない。
 ついでに撮ろうなんて考えていると、相当待つ覚悟が必要になる。撮るならきちんと計画を立てて、場所も絞らないといけない。



樽見鉄道-6

 揖斐川橋の反対側に回って、列車を待つこと30分。
 少し遅れて一両編成のレールバスがのんびり走ってきた。
 ロケーションとしては素敵なところで、これで青空が広がっていれば言うことはなかった。



樽見鉄道-7

 東大垣駅に戻ってきた。
 ホームでは鉄道好きの子供たちが家族と一緒に鉄道見物をしていた。
 無人駅で改札もないので、自由に出入りできる。



樽見鉄道-8

 今は絶滅寸前の伝言板。



樽見鉄道-9

 ウソーん、と思わず声が出そうになった。
 案内できる名所がなかったのは分かるけど、高校って。



樽見鉄道-10

 夜のホームも撮ってみたくなるような風情だった。




樽見鉄道-11

 こんな風景を撮りながら列車を待つのも、ローカル線の楽しみだ。



樽見鉄道-12

 さっきの子供たちが、あ、来た、と声を上げたので顔を上げると、遠くに列車が見えた。
 秋の紅葉シーズンにでも、もう一度乗りながら撮りたいと思った。

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